トレンティーノ・アルト・アディジェ
2012年10月08日
IGT ヴィニェーティ・デッレ・ドロミーティ“サン・レオナルド” SAN LEONARDO

名称 | Vigneti delle Dolomiti rosso IGT "SAN LEONARDO" |
収穫年 | 2005年 |
カテゴリー | IGT |
品種 | カベルネ・ソーヴィニョン60%、カベルネ・フラン15%、カルメネーレ15%、メルロー10% |
生産地域 | トレンティーノ・アルトアディジェ州トレント県 生産者SAN LEONARDO社(FACEBOOK有り) |
料理 | 牛の煮込み、羊肉ロースト、ジビエ料理 |
コメント | 充実感のある果実味、熟したプラム、ブラックチェリー、青くささ、アルコール、まとまりのある、柔らかく上品な、タンニン |
トレンティーノ・アルトアディジェ州という州はイタリア北部に位置する州。南部トレンティーノと北部オーストリアに接するアルトアディジェに分けられる州です。

トレントの町はシエナからは約390km、ヴェローナよりもさらに北です。ワインイベントの催事でドイツへ行った際は、ちょうどトレント−ボルツァーノと高速道路で縦断し、オーストリア→ドイツ入りしました。トレンティーノ−アルトアディジェは高い崖山がサイドにそびえる独特のロケーション。高速道路の周りには一面のブドウ畑が広がり著名ワイナリーの看板も見かけました。
今回の銘柄は地方表示登録IGTヴィニェーティ・デッレ・ドロミーティ。
「ドロミーティの畑」という意味で、東アルプスの山郡の世界遺産ドロミーティを指した地方となります。

地図の南部、ガルダ湖周辺にはガルダ、ルガーナ、バルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、コッリ・エウガネイなどのロンバルディア州とヴェネト州の銘醸地区も。
生産者はサン・レオナルド社でワイン生産で約300年の歴史を持つワイナリーです。オーナーと親交のあったジャコモ・タキス氏(トスカーナ州アンティノーリの醸造責任者としてサッシカイアやティニャネッロを生み出した醸造家)の協力よって生み出されたのが今回の「サン・レオナルド」。2000年からはカルロ・フェッリーニ氏に醸造担当が引き継がれたようです。
こちらのワインも2011年11月の東京イタリアワインウィークでエノテカの試飲セミナーワインとしてリスト入りしたものでした。味わいは複雑性のある香り、野性味のある青くさみ、まとまりのある構成のしっかりしたワイン。熟成させてさらに進化していくポテンシャルのあるワインと言えそうです。まさにボルドースタイルの結晶。
15%混醸のカルメネーレ種はフランス原産品種で「カベルネ」とのシノニム。チリでは長くメルローと混同されていた品種でもあります。イタリアでは800年代に上陸し、18世紀に多く広まりましたが、生産性の効率から徐々に栽培面積は減少しました。今ではこの北東部の地方、一部サルデーニャで見かけられるようです。

ドロミーティの情熱を機会があればぜひ!
トレンティーノ・アルトアディジェ州のワイン過去記事
白
DOC TRENTINO CHARDONNAY "BOTTEGA VINAI" 2006
生産者 CAVIT
赤
DOC TRENTINO SUPERIORE MARZEMINO "CAMPOBOVE" 2005
生産者 BOSSI FEDRIGOTTI
DOC ALTOADIGE PINOT NERO 2007
生産者FRANZ HAAS
エノテカで売っているSAN LEONARDO社のワイン
お知らせ
10月12日〜14日にシエナホテル“ガーデン”にて第10回トスカーナワイン選考会→前回2年前の記事こちら
ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA
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nobufico at 05:46|Permalink│Comments(19)│
2010年05月15日
DOC アルト・アディジェ ピノ・ネロ フランツ・ハース
名称 | alto adige DOC pinot nero |
収穫年 | 2007年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | ピノ・ネロ |
生産地域 | トレンティーノ・アルトアディジェ州 生産者FRANZ HAAS社 |
料理 | 肉類の煮込み、鳥肉類、牛肉の塩漬けと豆の料理 |
コメント | チェリーやイチジクのようなフルーティーな香り、乾いた花のニュアンス、アルコール、バルサミコ、バランスの良いエレガントなワイン |
国際的な品種のピノ・ノワールのことです。フランス、ブルゴーニュの世界一のワイン『ロマネ・コンティ』もピノ・ノワールで造られています。(世界一値段が高いという意味です笑)
普段から目をかけてくれているAISシエナの代表のレオナルド先生のお誘いで、参加させてもらいました。
エノロゴ(醸造家)ファビオ・シニョリーニさんとソムリエのマウロ・ボスキさんの講義の後に、6種類のピノ・ノワールの試飲がありました。
1、マルサネ2006 meo-camuzet フランス ブルゴーニュ
フランスのピノ・ノワールということで独特の上品さ、繊細さを備えてい
ました。いやーフランスワインひっさびさに飲みました。
2、マルボロ2007 delta vineyard ニュージーランド
これは対照的にニュージーランドやオーストラリアに見られる開放的なピノの野性味を感じることができるワインでした。
3、DOCアルト・アディジェ ピノ・ネロ2007 franz haas イタリア
イタリアのピノは小ぶりでフルーティーさが前面にでるものが多いという印象がありましたが、これは果実味に加え、乾いた花の上品な香りと綺麗な酸が心地よい飲み口のピノでした。一番バランスが良くて気に入りました。
4、DOCアルト・アディジェ ピノ・ネロ2006 hofstatter イタリア
同じくアルトアディジェの造り手のものですが、個人的には樽からくる香りが強すぎる気がしました。(でも隣にいたイタリア人は一番気に入ったみたいでした)
5、IGTトスカーナ ピノ・ネロ2006 podere fortuna イタリア トスカーナ
これは逆にスマートな印象で果実味、樽の香りも良かったと思いました。余韻に少しの苦味も感じました。
6、DOCモンフェッラート・ロッソ ピノ・ネロ2006 saracco イタリア ピエモンテ
少し最初閉じていました。チェリーやジャムのようなチャーミングな印象のピノでした。
実はつい最近まではあまりイタリアのピノ・ネロに関心がありませんでした。(小ぶりなものが多かったので。)
ところが先日フィレンツェのLe Volpe e l'uvaというワインバーに行ったときに(タカアキさんご馳走様でした!笑)味わったMATAN(http://www.pfitscher.it/english/bb_matan.htm)というDOCアルトアディジェのグラスのピノ・ネロ(ブラウブルグンダー)がとても美味しくて評価が一変しました。
そして今回このエレガントなピノ・ネロ、FRANZ HAAS社で考えが固まりました。
イタリアのピノ・ノワール。なめたらあきません。とくにアルトアディジェ。
エノテカで売っているpinot nero
http://www.enotecawineshop.it/w2d3/v3/view/enotecawineshop/ricerca.html?nome_vino=pinot+nero&prezzo_da=&prezzo_
a=&anno_da=&anno_a=&select_tipo=&select_
regione=&nome_produttore=&btn_cerca_shop=cerca
ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA
http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2="_blank">
nobufico at 04:48|Permalink│Comments(25)│
2010年01月04日
DOC トレンティーノ・スペリオーレ・マルツェミーノ・ディーゼラ カンポボーヴェ
名称 | DOC トレンティーノ・スペリオーレ・マルツェミーノ・ディーゼラ カンポボーヴェ |
収穫年 | 2005年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | マルツェミーノ |
生産地域 | トレンティーノ・アルトアディジェ州 生産者BOSSI FEDRIGOTTI社 |
料理 | きのこのパスタ、リゾットなど |
コメント | 森のベリー系の果実味、ラズベリー、チェリー、茎のっぽい香り、フレッシュな酸味と十分なタンニン、ワインらしい香り |
マルツェミーノはトレンティーノ、北イタリアの土着品種で一般的にフルーティでスミレやキイチゴ(ラズベリー)の香りを含み、生き生きとして厚みのあるワインができるといわれます。
また、かの天才音楽家モーツァルトがトレンティーノ滞在中にマルツェミーノを愛したのは有名な話らしく、彼のオペラ『ドン・ジョヴァンニ』では主人公のドン・ジョヴァンニが『Eccellente Marzemino!(最高のマルツェミーノを!)』というシーンがあるそうです。
ただいま研修中!ENOTECA ITALIANA
http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2/pubblica/esc_en.html
nobufico at 23:11|Permalink│Comments(10)│
2009年11月24日
DOC トレンティーノ シャルドネ
名称 | トレンティーノ シャルドネ ボッテガ・ヴィナイ |
収穫年 | 2006年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | シャルドネ |
生産地域 | トレンティーノ・アルトアディジェ州 生産者 CAVIT社 |
OP | おすすめ |
コメント | 洋ナシ、白から黄色い花の香り、バナナ、パイナップルなどのトロピカルフルーツ、蜂蜜、バランスの良いシャルドネ |
トレンティーノ地方もアルトアディジェ地方も生産量はそれほど多くはありませんが、生産量に対するDOCワインの比率がかなり高く(要は造っているものは質の高いものばかり!)、特にアルトアディジェの白は世界中のコンテストで数々の賞を受賞しているそうです。
トレンティーノもリースリング、トラミネール、ミュラー・トゥルガゥ、シャルドネ、ピノ・グリージョなどドイツ系の品種も含め、質の高いものを生産しています。
このワインは酸味の引き締まったさわやかなワインというよりも、ある程度の構成をもった果実味に富んだ飲み心地の良いシャルドネでした!!うまい。
ただいま研修中!ENOTECA ITALIANA
http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2/pubblica/esc_en.html
nobufico at 23:42|Permalink│Comments(26)│