2010年11月
2010年11月26日
第9回トスカーナワイン選考会(Selezione dei vini di Toscana)報告!!と第8のDOCGトスカーナ!
みなさん、こんにちは!
今日は先日19〜21日の3日間シエナのホテル“GARDEN”で行われた、トスカーナのワイン選考会のイベントの報告をさせていただきます。
NHK『世界ふれあい街歩き』のお仕事が終わるや否や、この大きなイベントの準備に追われていました。
このイベントは2年に1度開催され(だから去年はなかったんですね)、77名の審査員によって計1350本のトスカーナワインが審査されます。
http://selezionevini.eventi.toscanapromozione.it/
今月初旬にトスカーナ州の約500ワイナリーから計2000箱以上のワインがエノテカイタリアーナへ送られてきました。仕分けしても仕分けしてもどんどん後から箱が届いて、むしろ増えていくという無限地獄のような準備作業。。
これはごくごく一部の写真ですよ!
このイベントというのは、要はコンクールなので、全てのワインは公正にブラインドで試飲されて評価されなければなりません。
とはいえその数、1350本。。
全てのボトルに袋をかぶせて、ナンバー付きのラベルを貼ります。(正確に!)もちろんキャップも取ります。
見てください、この光景!審査会場の隣の部屋で、スムーズに審査が進むように並べてあります。僕らは審査されるワインを開栓して11名のソムリエに正確に渡さなければなりませんでした。僕は何度も数字を大きな声で確認する作業をしたので、同僚がビンゴ大会の時は僕を呼ぶと言っていました。(?)
AIS(イタリアソムリエ協会)の11人のソムリエ
かっこいいね!
審査するのはジャーナリスト(イタリア以外)1名、ソムリエ1名、醸造家5名の7名のグループが11グループあり、計77名です。
かなりの規模のイベントで、かなり疲れましたが参加できて良かったです。ただ風邪っぽかったので、終了後に余ったワインもたくさんは味見できませんでした。
とはいえ1つまたすんごいワイン地区?が判明しました。
アレアティコというブドウからなるエルバ島の甘口ワインです。ヴィン・サントやモスカデッロとはまた違う風味、趣のあるトスカーナの赤の甘口です。シチリアのパンテッレーリアに近いような熟したトロピカルフルーツのような甘み、上品な酸があってすごく美味しかったです。
で、今まさにネットで“アレアティコ”と調べてみたら、なんと“第8のトスカーナDOCGワイン”にエルバのアレアティコが認定されたとのこと!なんてタイミング。
http://www.vinovinovino.com/news/?p=3578
DOCGに過敏になっても仕様が無いですが。。。
個人的にはボルゲリ、スーヴェレート(ヴァル・ディ・コルニア)やコルトーナのシラー、コッリ・ディ・ルーニのヴェルメンティーノなどもそうですが、DOCだろがうまいもんはうまいです。
なにはともあれ祝第8のDOCGトスカーナ誕生ということで!
2010年11月17日
DOCG モレッリーノ・ディ・スカンサーノ リゼルヴァ

名称 | morellino di scansano riserva DOC “le sentinelle” |
収穫年 | 2001年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | サンジョヴェーゼ種85%アリカンテ種15% |
生産地域 | トスカーナ州 生産者MANTELLASSI社 |
料理 | 猪肉、濃厚なソースのパスタ類、肉のグリル、熟成チーズ |
コメント | 熟した果実の香り・ 味わい、森の茂みのような香り、スマートでしとやかな飲み口、柔らかく上品な酸味、ヴァニラやスパイスのニュアンス、欠点のない優れたワイン |
トスカーナ州のシエナの南にあるグロッセート県スカンサーノの町、および周辺で生産されるモレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCの赤ワインです。法律上は現地でモレッリーノと呼ばれるサンジョヴェーゼ種の85%以上の使用が義務付けられており、リゼルヴァは最低アルコール度数13%、最低24ヶ月(うち樽12ヶ月)の熟成を経て出荷となります。現在トスカーナ州のDOCG7つのうちの1つとなる地位に君臨しています。2006年の生産よりDOCGとなっていますので、このボトルはDOCの頃のものになります。(タイトルではDOCGとして表記します)生産量は約800万本ほどで中堅どころの規模でしょうか。。(ヴィーノ・ノービレ650万、ブルネッロ1000万ほど)
このボトルはモレッリーノの有名な生産者の1社であるマンテッラッシのボトルです。20ヶ月のフランス産バリック樽熟成となっていて上品なヴァニラのニュアンスが飲み心地良く感じます。2001年ということでわりと熟成していますが、酸もまだ感じるので、まさに飲み頃という印象です。全ての味わいの要素がまとまっていて素晴らしいバランスになっています。この地区他のトスカーナワインと比べまだまだ認知度が低いですが、試す価値のある素晴らしいワインを産出する地区です。こちらイタリアのスーパーなどでは、かなりたくさん扱いのある有名な名醸地区です。
エノテカで売っているmorellino di scansano
http://www.enotecawineshop.it/w2d3/v3/view/
enotecawineshop/ricerca.html?nome_vino=morellino&prezzo_da=&prezzo_a=&anno_
da=&anno_a=&select_tipo=&select_regione=09&nome_
produttore=&btn_cerca_shop=cerca
ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA
http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2="_blank">
2010年11月09日
ワイン王国11月号にエノテカイタリアーナが紹介されました!
今日はもう1つ皆さんにお知らせです。
いろいろとこのエノテカイタリアーナの情報を広めたい一心でやってきましたが、このたび、ワイン王国11月号の122ページにて紹介の記事が掲載されましたのでご報告しておきたいと思います^^嬉(小さいけど僕も出てます。)
あと、地球の歩き方のトスカーナ10〜11年度版にてエノテカの情報として、現地在 鈴木暢彦としてエノテカお勧めのコメントが掲載されています。(笑)
こないだ来たお客さんが、『もしかして鈴木さんですか?』といった時はびっくりしました。
だいぶ前に、エノテカの情報を編集部に送っていたのが採用されていたようです。
これでちょっとエノテカイタリアーナも有名になったかな^^;
みなさんぜひ来てくださいね、お待ちしています!

記事全文
トスカーナ州はイタリア屈指の銘醸地である。州都フィレンツェは、中世に権勢を振るったメディチ家の庇護のもと、ルネサンス文化を開花させ、『花の都』として名を馳せた。シエナは、その少し前に全盛を迎えた街で、フィレンツェを京都に例えれば、シエナは古都・奈良といったところであろう。この二つの街の間で、イタリアワインの顔ともいうべき『キアンティ』と『キアンティ・クラッシコ』、そして中世からの歴史を誇る白『ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ』が造られている。シエナが誇る銘酒はそれだけではない。南下すれば、世界中のワイン愛好家を魅了してやまない『ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』、東に向かえば、『高貴な』(ノビレ)という名を持つ誇り高き『ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノ』が控えている。この状況を鑑みれば、シエナを『ワインの都』と呼んでも差し支えない気がする。そして、その証であるかのように、ここにイタリアワインの国内外へのプロモーションを行う、イタリア唯一の公的機関『エノテカ・イタリアーナ』がある。
イタリア全土のワインを学べ、楽しめる『エノテカ・イタリアーナ』
ゴシック様式の建物が立ち並び、中世の面影を今に伝えるシエナの旧市街(歴史地区)は、世界遺産にも登録されている、美しい街。その中心は今も変わらず、カンポ広場で、中央にはプッブリコ宮殿(パラッツォ・プッブリコ)が鎮座している。この宮殿は、シエナ政府の中央庁舎として建てられたもの、そう、シエナは16世紀中ごろまで、『シエナ共和国』という独立国であったのだ。
シエナの旧市街は、三つの丘の上に造られ、周囲を城壁に囲まれている。この旧市街を見下ろすかのように、要塞が造られている。これは、1530年、メディチ家がシエナを管理下おくために建造したものだというが、現在は公園になっており、市民の憩いの場となっている。この一角に、『エノテカ・イタリアーナ』はある。
『設立は1933年、イタリア最大のワイン見本市『ヴィニタリー』の最初の主催者でもあるんですよ。ヴィニタリーは大規模化に伴い、より広い場所が確保できるヴェローナに移転しましたが、今でもワインイベントを開いたり、上海万博をはじめ、さまざまなイベントに出展するなど活動を続けています。』と、総書記であるファビオ・カレージ氏。
拠点となる要塞内には、オフィスのほか、レストラン、ワインバー、博物館がある。この博物館が素晴らしい。ここで研修をしている、鈴木暢彦氏のガイドで館内を訪ねたところ、独自に選別したイタリア全州のワインが1600本、ズラリ並んでいた。
『すべてのボトルにはバーコードが付いており、これを読み取れば、そのワインの来歴がわかるようになっています。さらにすべてのボトルのテイスティングが可能な上、グラスワインも50種類ほどそろえています』と鈴木氏。グラスワインは3ユーロから楽しめる。もちろん、併設のレストランでさまざまなワインとともに食事を楽しむのもいいが、テラスに出て、ワイン片手にシエナの街を眺める。−そんな午後のひと時も、イタリアワインの豊饒さを知る絶好の機会となるに違いない
原文まま ワイン王国11月号 2010
NHK世界ふれあい街歩き『シエナ』クランクアップ!
10月29日〜昨日11月8日までエノテカの仕事をお休みして、NHK『世界ふれあい街歩き』のシエナのロケの現地コーディネートスタッフとしてお仕事をさせていただいてました。番組制作のプロの皆さん、ディレクターのあゆみさん、撮影の小林さん、音響の竜一さん、カメラアシスタントの根岸君、お疲れ様でした!すごくいい経験をさせていただいて、最高の思い出になりましたよ!^^
エノテカでの撮影シーン
甘口ワイン用のブドウを乾燥させているシーンの撮影(ワイナリー、カステッロ・ディ・メレートにて)
この番組はちょっと前まではハイビジョンでのみの放送だったみたいですが、人気に伴い地上波でも放送されて長寿番組に成りつつあるそうです。世界中の街をまるで旅行者のような目線で撮影され、独特でとても面白いです。その街の人々の暮らしぶりや価値観、人生なども織り交ぜながら編成され人気番組になっています。
僕がしたお仕事というのは、撮影のカメラの横に立ってシエナで暮らす人々に、色々な質問をして話を聞き出すというものでしたが、シエナに住んでいる自分自身も知らなかったようなこともたくさんあって、本当に楽しく撮影を進めることができました。当初は心配されていた天候もなんとか回復してくれたおかげで、無事クランクアップとなりました!
あとは東京で編集作業が行われて、おおよそですが3月ごろの放送となるようです。
セルヴァ(野生の地区)の博物館にて
シエナの人たちの人生、そして番組制作のスタッフの皆さんの人生も垣間見ることができてすごくよい経験となりました^^
番組の放送楽しみにしていまーす!
ブログを見てくれている皆さんもぜひチェックしてくださいね!
シエナという街を疑似体験できますよ!^^(ちなみにエノテカイタリアーナもインフォーメーションコーナーででてきます※甘口ワインとシエナのお菓子の説明です)
世界ふれあい街歩きホームページ
http://www.nhk.or.jp/sekaimachi/
日本人ワイン会やりました^^
皆さんこんにちは!
先日、エノテカイタリアーナにてローマ在住のご家族の皆さんとワイン会をしましたのでちょっとご報告します!
この会を企画してくれたのは、ローマ在でエノテカで知り合った鬼塚さんのご家族です。
前回来ていただいた時にエノテカをとても気に入っていただいて、ワイン会を行うことができました。同じくローマ在のお友達のご家族を連れて再度エノテカに遊びに来てくれました^^(旦那さん方はブログNGということで奥様方のみのショットです)

僕の右側の女性が鬼塚千尋さんです。
千尋さんはプロのネイリストでブログもやられてます^^
(株)チヒロネイル 代表取締役 鬼塚千尋(ネイリスト)

ワイン会の前に博物館のご案内
全てのワインがコンピュータで情報管理されていることの説明。トスカーナの有名銘柄の説明など。

おつまみのトスカーナ産のサラミ3種とチーズ。(美味しいですよぉ^^)

またの機会を楽しみにしています!
ちなみに試飲されたワインは5種で
ルガーナDOC白(ロンバルディア州・ヴェネト州) クストーザ
ヴィーノ・ノービレDOCG(トスカーナ) コントゥッチ
サリーチェ・サレンティーノ(プーリア)
コルトーナDOCシラー(トスカーナ) ダル・チェロ
バローロDOCG(ピエモンテ) ダミラノ
全部僕のセレクトです。純粋にワインを選ぶのって楽しいです^^
皆さんありがとうございました!
(千尋さん写真送っていただいてありがとうございました!)