2010年03月
2010年03月25日
DOC モンテファルコ・ロッソ
名称 | montefalco DOC rosso |
収穫年 | 2006年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | サンジョヴェーゼ主体 サグランティーノ モンテプルチアーノ |
生産地域 | ウンブリア州 生産者TERRE DE LA CUSTODIA社 |
料理 | ウンブリア風の子山羊料理、肉料理 |
コメント | 森の赤い果実、プラム、少しスパイス、フルーティーな中ボディ |
モンテファルコは1,5kmほどの城壁に囲まれた中世の面影を残すとても小さな街で、周りには恵まれた丘陵地帯が広がっています。かつての領主が鷹狩が趣味で、この山『モンテ』と生息した鷹『ファルコーネ』からこの街の名がついたそうです。
ウンブリアはこの広大な緑の土壌により、ブドウだけでなくオリーヴも良質なものが生産されていて、さらにはトリュフが採れることでも有名です。
さて、モンテファルコ・ロッソはサンジョヴェーゼ種が主体となっていますが、サグランティーノという品種が10〜15%ほど混醸されます。この品種はモンテファルコに古くからあるとされる土着品種で他の地区では見かけません。モンテファルコ・サグランティーノ(サグランティーノ・ディ・モンテファルコ)というサグランティーノ種を100%使用したフルボディのDOCGワインはウンブリアだけでなくイタリアを代表するワインの1つです。それは、また次回^^

ウンブリア州ペルージャ県モンテファルコ
人口約5700人
ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA
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DOC モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ ”フロルス”
名称 | moscadello di montalcino DOC vendemmia tardiva "florus" |
収穫年 | 2006年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | モスカート・ビアンコ主体 |
生産地域 | トスカーナ州 生産者BANFI社 |
料理 | デザート、ビスケット |
コメント | アプリコット、フルーツ・コンポート、心地よい酸とコク、余韻に苦味 |
イタリア国内でも有数のトップ・ワイナリー、BANFI社のボトルです。甘口ワインにも酸味がともなわないと、何か重たく感じるものですが、とてもバランスが良くて、繊細さもあって美味しくいただくことができました^^
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2010年03月24日
DOCGキァンティ・クラッシコとDOCGキァンティ・クラッシコ・リゼルヴァ ポッジョ・ボネッリ
名称 | chianti classico DOCG |
収穫年 | 2007年 |
カテゴリー | DOCG |
品種 | サンジョヴェーゼ90% |
生産地域 | トスカーナ州 生産者POGGIO BONELLI社 |
料理 |
コメント | フルーティ、フローラル、イチジク、スミレザクラ、フレッシュな酸味、カシス、アルコール感 |
キァンティというのは他の地区のワインと体系がかなり異なっています。
大体の地区は、1つの県内にその地区が収まるほどの規模ですが、キァンティはトスカーナの『州』の北部、中部全域にまたがり点在する地区なのでかなり規模が大きい地区です。なので海の近くのピサ県やリボルノ県にも、フィレンツェ県、シエナ県にもピストイア県、アレッツォ県にも畑が存在するため、相当数のワイナリー(1000、2000?)が存在し、サンジョヴェーゼ種主体などの使用ブドウの制限があるとはいえ味わいも多種多様で、印象をつかみにくいというところがあります。当然イタリア一の生産量を誇り、世界各地に輸出されているため、イタリアの代表的なワインです。イメージとしては、飲みやすい日常消費用の様相が大きいかな、と思います。
さて今回のキァンティ・クラッシコについてですが、『キアンティの中のクラッシコという特性表示』というイメージがある方が多いとは思いますが、実際はキァンティから独立している地区になっています。キァンティ・クラッシコ協会はキァンティと一線を画して、キァンティよりも厳しい独自の法的制限を設け、とりわけクオリティを重視して造っているようです。ちなみにクラッシコは『古くからあるぶどう園』というような意味合いで、すなわち、『よい葡萄を造るのにより適した地区』といえます。というのは、よい畑がまずあって、その周りに次々に畑が作られていったということが想像できるからです。なので、より歴史もあり、よりよい条件もあるので、キァンティ・クラッシコにはキァンティよりも良質で美味しいものがたくさんあるといえます。
(ちなみにシエナ、フィレンツェ間が主なキァンティ・クラッシコ地区です。キァンティは年間1億本以上の生産量、対しキァンティ・クラッシコは3千万本以上)
そして今回の2本は両方ともDOCGキァンティ・クラッシコ地区のもので、ノーマルとリゼルヴァになります。
ノーマルのものは、2007年のもので、フレッシュでフルーティな辛口の赤ワインで、アルコール感もありボリュームがありました。(両方ともアルコール14%と高め)
名称 | chianti classico DOCG riserva |
収穫年 | 2006年 |
カテゴリー | DOCG |
品種 | サンジョヴェーゼ100% |
生産地域 | トスカーナ州 生産者POGGIO BONELLI社 |
料理 |
コメント | 熟した赤い果実味、木や皮の香り、カカオ、ヴァニラ、柔らかく心地よい苦味、上品さ、アルコール感 |
それでは、何が『より熟成』されているか、について。
今回のポッジョ・ボネッリのノーマルのキァンティ・クラッシコは木樽で10ヶ月の熟成後、瓶内で3ヶ月の熟成をしてから出荷されます。逆にキァンティ・クラッシコ・リゼルヴァは木樽で『最低21ヶ月』、瓶内で3ヶ月熟成されます。
ノーマルの2007年が出荷のころはリゼルヴァの2006が出荷されるということです。だからノーマルの2006年を家で熟成させても、味わいは全く違います。(瓶内ですし)
すなわちリゼルヴァは木樽熟成が1年ほど長く、ブドウもより良質のものを使用しているワインで、さらに木の樽からくる風味がワインに明確に反映されているため、より深みのある複雑性をもったしっかりしたボディのワインになります。
ちなみに、ノーマルの方はフルーティさやフレッシュさを特徴とさせたいという考えで造られていると思うので、長期熟成させるよりも早いうちに楽しむ方が良いのではないかな、と思います。
日本でも可能ならば、ぜひこのリゼルヴァを試してみてください。(値段が高くなければ価値あると思います。)
ポッジョ・ボネッリはモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナという世界で最も古い1472年からあるシエナの銀行の所有のワイナリーです。ずいぶん前にブログでアップしたトラモンド・ドカ(http://blog.livedoor.jp/nobufico/archives/cat_99665.html?p=3)というIGTワインもおなじくポッジョ・ボネッリです。ワイナリーの醸造はサンジョヴェーゼのプロというカルロ・フェリーニさんという方が担当されているそうです。(MAZZEIフォンテルートリ、リカーゾリ、ポリツィアーノ、シチリアのドンナ・フガータなども手がけているそうです。ちなみに余談ですがポリツィアーノのアジノーネというヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノはかなりおすすめです。)
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DOC コッリ・エウガネイ・ロッソ ”ヴィッラ・カポディリスタ”
名称 | colli euganei DOC rosso"villa capodilista" |
収穫年 | 2004年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | メルロー カベルネ ラボーソ・ヴェロネーゼ |
生産地域 | ヴェネト州 生産者LA MONTECCHIA社 |
料理 | サラミ類、ラグーのパスタ、鶏肉のグリル、肉のロースト |
コメント | 熟した赤い果実、深いコク、カカオ、チョコレート、ピーマン臭、スパイス、滑らかなタンニン、アルコール感 |
ヴェネト州はヴェネツィア、ヴェローナ(ヴィニタリーが毎年開催されるところ)などの主要な街があり第3の街としてパドヴァの町があります。有名な聖人が祭られ、多くの巡礼者が毎年おとずれたり、由緒あるパドヴァ大学があったり、アバーノ・テルメなど温泉などの観光業も盛んな町です。そのパドヴァ郊外に広がる緑に囲まれた丘陵地がコッリ・エウガネイです。
赤も白もそれぞれたくさんのぶどう品種の使用が認められていますが、赤では主にメルロー、カベルネ、カベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フランを主体、または混醸して造られます。
イタリアは全ての州でワインが造られています。このワインを飲んで、あらためて良質のワインが造ることのできる土地にあふれているなぁと感心しました。世界のワイン生産国をみても、限られた地区でしか生産されていないのが当たり前。それだけ良質のぶどうを造るための条件が限られているからです。ただ造れるだけでなく、美味しいワインを生産するのはなおさら難しいですが、イタリアでは可能みたいです^^;。もちろん農家の人々の努力もあってのことですが、日本人の僕らにとってはうらやましい限りです!
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2010年03月22日
IGT トスカーナ バッカーノ ”ジャンナ・ナンニーニのワイン”
収穫年 | 2001年 |
カテゴリー | IGT |
品種 | サンジョヴェーゼ シラー メルロー |
生産地域 | トスカーナ州 生産者CERTOSA DI BELRIGUARDO社 |
料理 | 赤身肉、ビステッカ |
コメント | 熟した果実味、ブラック・ペッパー、プラム、カシス、程よいタンニン |
3月11日にエノテカで、メディアや関係者へのプレゼンを兼ねたパーティーがあって、ジャンナさんと会うことができました。(ちょっと話もできました^^;緊張したな)僕はイタリアに来てから彼女のことを知りましたが、イタリアでは相当有名な方です。ジャンナさんは、実はエノテカのあるここシエナの出身で、実家が老舗菓子屋さん(http://www.grupponannini.it/)、お兄さんは元F1レーサーで汐留にレストランをもっています。(アレッサンドロ・ナンニーニ)

ワイナリーは少し離れた場所にあるのかと思ったら、1kmほどしか町から離れてないそうで、びっくりしました。アンティノリの醸造家の方が醸造を担当されているそうで、パーティーにも来てました!(あとサッカーセリエAのシエナの監督も来てました^^)
http://www.sienafree.it/index.php?option=com_content&view=article&id=8693:fotonotizia-gianna-nannini-presenta-i-suoi-vini-allenoteca-italiana-di-siena&catid=263:enogastronomia&Itemid=531
Gianna Nannini
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8B
『bello e impossibile』
http://www.youtube.com/watch?v=xoco58gF8h0
ただいま研修中!ENOTECA ITALIANA
http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2/pubblica/esc_en.html