ラツィオ

2013年03月18日

IGT ラツィオ “トッレ・エルコラーナ” CANTINA COLACICCHI

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名称Lazio IGT "Torre Ercolana"
収穫年2004年
カテゴリーIGT
品種チェザネーゼ種、カベルネ・ソーヴィニョン種、メルロー種
生産地域ラツィオ州フロジノーネ県アナーニ
生産者CANTINA COLACICCHI社
料理セコンド、野鳥、セミハード〜ハードチーズ
コメント熟したイチゴ、プラム、カシス、黒胡椒、カッフェ、チョコレート、繊細、みずみずしい充実した果実味スムーズなアタック、うまみ、ツヤと透明感、上品でまとまりのある、ほどよくこなれたタンニン、バランスのよい
皆さんこんにちは!3月も後半に入りました!東京などではすでに桜も咲いているのでしょうか?
シエナはまだ夜は寒くて、お天気もぐずついた日々が続いています。早く暖かいシーズンになるといいんですが!

2月はシエナ県各地でワインのアンテプリマという見本市がありました。そのご報告も日を改めて(笑)アップしていきたいと思います。

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ラツィオ州フロジノーネ県アナーニの生産者コラチッキ社のIGTの赤!
土着品種のチェザネーゼをベースに国際品種のカベルネソーヴィニョンとメルローをブレンドしています。
チェザネーゼはラツィオ注目の土着黒ブドウの一つですが、チェザネーゼ・デル・ピーリオというDOCGも誕生しています。ピーリオはアナーニの北隣の地区です。
“トッレ・エルコラーナ”とはERACLE=ERCOLE=ヘラクレス
ギリシャ神話のヘラクレスの塔というような力の象徴たるワイン名。

2004年のボトルで、まとまりが出てタンニンもこなれ具合が良く、旨みのある洗練された果実味、10年近くの熟成を経てもなおみずみずしさの際立つ味わい深い一本でした。

全国で、土着品種(ヴィティーニ・アウトクトニ)へ国際品種(ヴィティーニ・インテルナツィオナーリ)をブレンドするワインが見られますが、イタリアならではのワインの奥深さを物語ってくれます。

機会があればぜひお試しを!

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nobufico at 03:13|PermalinkComments(32)

2013年01月09日

IGP ラツィオ シャルドネ “カランキ・ディ・ヴァイアーノ” PAOLO E NOEMIA D'AMICO


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名称Lazio chardonnay IGP "CALANCHI DI VAIANO"
収穫年2010年
カテゴリーIGP
品種シャルドネ種
生産地域ラツィオ州ヴィテルボ県カスティッリョーネ・イン・テヴェリーナ
生産者PAOLO E NOEMIA D'AMICO
料理アンティパスト、魚介のフライ、サーモンクリーム系パスタ
コメント果実味とやわらかな風味・酸・苦味、白桃、マンゴー、アプリコット、蜂蜜、バランスのよい
皆さん、明けましておめでとうございます。今年もイタリアワインをシエナより紹介していきますので宜しくお願いいたします。

さて2013年の一本目はラツィオ州の辛口の白ワインです。シャルドネ種100%のボトル。エノテカ・イタリアーナの500以上の加盟ワイナリーとしてはわりと新しいパオロ・エ・ノエミア・ダミーコ社のものになります。

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トスカーナ州の南、ラツィオ州とウンブリア州の境にあります。このシャルドネ“カランキ・ディ・ヴァイアーノ”はIGPラツィオ、赤のピノ・ネロ“ノットゥルノ・デイ・カランキ”はIGPウンブリアとなり、まさに畑で州を跨いだ生産となっています。
カランキとは雨や風によって風化した丘陵、山のこと。生産地域の西にはジブリのアニメ「天空の城ラピュタ」のイメージになったといわれる「チヴィタ・ディ・バーニョレージョ」という町がありますが、この町もその風化によって丘の上にとり残される形となりました。
町が風化に埋もれてしまうのは悲しいですが、雄大な自然の広がる土地がイメージできます。

原産地呼称ワインとしてはプロカニコ、グレケット、マルヴァジア、シャルドネの4品種からなる“DOPオルヴィエート”も生産。地図を見ると、南にラツィオのモンテフィアスコーネなどと白の銘醸地としても申し分ないエリアとなっています。

今回のボトルはステンレスタンク熟成9ヶ月、瓶内2ヶ月となっていますが、興味深い点としては醗酵を行う際に80%はステンレスタンクでの醗酵なのですが、20%はバリック樽で醗酵を行うということです。
・・バリック?(正直バリックの醗酵というのは聞いたことがないです。

パオロ・エ・ノエミア・ダミーコのHPはなんと日本語もあるので興味ある方覗いてみてくださいね。パオロさんとノエミアさんのワイナリーの歴史や、カランキの写真などもご覧になれます。
日本語があるから日本にも入荷してるのだろうと思ったんですが、ネットではあまり出てこないですね。。

ご機会があればぜひ試してみてください!

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nobufico at 03:50|PermalinkComments(9)

2012年08月22日

IGT ラツィオ ビアンコ “トレ・アルミ” LE ROSE

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名称IGT Lazio Bianco "TRE ARMI"
収穫年2009年
カテゴリーIGT
品種マルヴァジア・プンティナータ種70%、ヴェルディッキオ種30%
生産地域ラツィオ州ローマ県ジェンツァーノ・ディ・ローマ
生産者LE ROSE社(FACEBOOK有り)
料理アンティパスト、魚介のフライ、サーモンクリーム系パスタ
コメントパイナップル、ミネラル、ミカン、丸い果実味、アカシアの花、フローラル
みなさんこんにちは、夏真っ盛りということで、シエナもものすごく暑い日々が続いています。こんなときはワインもよく冷えた白がすすみますよね。今回は、質・価格・ラベルデザイン・話題性で3拍子ならぬ4拍子そろったオススメの白ワインを一本をご紹介します。
トスカーナ州の南、ラツィオ州はフラスカーティ南のジェンツァーノというところにあるレ・ローゼというワイナリーのものでIGTの白です。

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ぶどう品種は地元のマルヴァジア種、マルヴァジア・プンティナータを主体(70%)にマルケ州の白でも有名なブドウ品種、ヴェルディッキオ種30%のブレンドとなっています。

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マルヴァジア・プンティナータ
プンティナータというのは点々模様のことを指します。ぶどうに点がついてますよね。
マルヴァジア主体の白は正直あまり馴染みがなかったんですが、香り味わいともにバランスの良いワインを造ってくれます。

他にフィアーノ種100%の“コッレ・ディ・マルミ”、フィアーノ種とヴェルディッキオ種のブレンドの“ラ・ファイオーラ”などもあります。

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個人的に日本市場にとても魅力的なワイナリーと思います。

調べたところエノロゴ(醸造家)はかの有名なルカ・ダットーマさんで彼がラツィオ州で唯一受け持つワイナリーだそうです。

エノテカで売っているLE ROSE社のワイン

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nobufico at 05:32|PermalinkComments(16)

2011年04月09日

3月30日、ローマでシエナ料理を振舞うイベントに参加!

みなさん、こんにちは!

7日、イタリア,ヴェローナにてVINITALYというイタリア最大のワイン見本市が始まりました。前回はスタッフとして6日間滞在して働きましたが、今年はほかのイベントの関係上、シエナのエノテカに人がいなくなっちゃうのでお留守番になってしましました〜!
なので、せめて日曜日に顔出し程度に行ってくるつもりです。^^;

さて先月の30日にローマの5ツ星ホテル『レジーナ・ホテル・バリォーニ』にて、シエナの郷土料理を振舞うイベントが行われたので写真中心にご報告します。

シエナで活躍するシェフたちと一緒に貸切バスでローマへと出発。お昼ごろに到着しました。(約2時間半ほど)

夕方からのイベントなので、30分だけローマをお散歩できました。スペイン広場を見たところで終了、ちーん。

イベントはアペリティーヴォ(食前)と別会場の試飲会、夕食会という構成でした。夕食会は140名、中には俳優や著名人の方も!

シエナの料理を振舞うというものですが、当然ワインもシエナのものだけです。

ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノDOCG白

Vernaccia di San Gimignano Docg 2010 - San Donato
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - Agricoltori Chianti Geografico
Vernaccia di San Gimignano Docg “Le Grillaie” 2009 - Cantine Melini
Vernaccia di San Gimignano Docg “La Gentilesca” 2009 - Fattoria Abbazia di Monteoliveto
Vernaccia di San Gimignano Docg “Le Mandorle” 2009 - Fattoria Poggio Alloro
Vernaccia di San Gimignano Docg “Tropie” 2009 - Il Lebbio
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - La Lastra
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - Le Fornaci
Vernaccia di San Gimignano Docg “La luna e le torri” 2009 - Podere Canneta
Vernaccia di San Gimignano Docg “Etherea” 2009 - Rubicini
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - San Benedetto
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - San Quirico
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - Torre Prima
Vernaccia di San Gimignano Docg 2009 - Vagnoni
Vernaccia di San Gimignano Docg Riserva “La Costa” 2008 - Pietrafitta

キァンティ・コッリ・セネージDOCG赤

Chianti Colli Senesi Docg “Poggio Stella” 2010 - Vecchia Cantina di Montepulciano
Chianti Colli Senesi Docg 2009 - Cesani Vincenzo
Chianti Colli Senesi Docg 2008 - Il Colombaio
Chianti Colli Senesi Docg 2007 - Fattoria Montepescini
Chianti Colli Senesi Docg Riserva 2006 - Fattoria Montepescini

キァンティ・クラッシコDOCG赤

Chianti Classico Docg 2008 - Fattoria di Petroio
Chianti Classico Docg “Berardenga” 2008 - Felsina
Chianti Classico Docg Riserva “Vigna del Capannino” 2007 - Bibbiano
Chianti Classico Docg Riserva 2007 - Castello di Radda
Chianti Classico Docg Riserva “Poggio Rosso” 2006 - San Felice

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノDOCG赤

Rosso di Montepulciano Doc 2008 - Avignonesi
Rosso di Montepulciano Doc 2008 - Villa Sant’Anna
Vino Nobile di Montepulciano Docg “Simposio” 2007 - Tenimenti Angelini
Vino Nobile di Montepulciano Docg 2007 - Tenuta Valdipiatta

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG赤

Brunello di Montalcino Docg 2006 - Capanna
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Castello Romitorio
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Castiglion del Bosco
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Ciacci Piccolomini d’Aragona
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Col d’Orcia
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Cupano
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Fanti
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Fornacina
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Il Poggione
Brunello di Montalcino Docg 2006 - La Fortuna
Brunello di Montalcino Docg “Altero” 2006 - Poggio Antico
Brunello di Montalcino Docg 2006 - Talenti

(サービス順)

すべての料理にワインを1杯ずつ合わせるという企画です!


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まずゲストへ歓迎のグラスサービス。アペリティーヴォだと、普通スパークリングとかが多いですけど、この時点でブルネッロでもなんでも飲めます!


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最上階の別会場では着席の試飲会とジャズを楽しんでもらう企画が進行
シエナは音楽も有名で、キジァーナというクラシックの学校やジャズの学校(エノテカイタリアーナの隣)もとても有名です。
その学生も一緒にシエナから来ました。

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さて、いよいよ夕食会です。このイベントのリーダー、ソニアが案内役。


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アンティパストは野菜とペコリーノ(羊のチーズ)の包み焼き、クロスティーニ。
左のシェフは、シエナで僕がよく働いている『バゴガ』というレストランのピエリーニです。


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チンタセネーゼのベーコンと豆のスープ

チンタセネーゼはシエナの特産豚で幻の豚といわれる食材


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トリュフとペコリーノのトルテッリ

ペコリーノ(ピエンツァ)


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香草詰めのホロホロ鳥とポテト


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キアニーナ牛の煮込み ブルネッロワインソース

モンタルチーノ


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ワインサービス担当の4人のソムリエです。アンドレア、アルド、フランコ、僕です。
フランコはエノテカイタリアーナのソムリエです。
みんなでブルネッロを持ってポーズ!

僕がサービスしたお客さんの中には、日本の震災を気遣ってくれる方も多くいらっしゃいました。
また、お兄さんが東京でフェラーリの会社に勤めているというイタリア人の女性もいらっしゃって話もはずみました。


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ローマを後にしたのは夜中12時を回ったところ。バスで2時半ごろにシエナに到着!
疲れたけれど面白い経験でした!

みなさんお疲れ様でした!

さらに当日の写真がたくさん!
→コチラ



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nobufico at 17:47|PermalinkComments(21)

2010年01月05日

IGT ラツィオ・ロッソ ロマニャーノ

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名称lazio IGT rosso "romagnano"
収穫年2003年
カテゴリーIGT
品種チェサネーゼ主体
生産地域ラツィオ州
生産者COLACICCHI社
料理 
コメント豊かな果実味、独特な香り、土や乾いたワラのような香り、中程度のボリューム

最近のイタリアワインの動きで少し気になるのが、このチェサネーゼという葡萄品種です。あまりピンとこない名前ですが、ラツィオ州では以前より使われている品種で、近年チェサネーゼ種から造られた赤ワインが、ラツィオ州初めてのDOCGクラスの銘柄として認定されました。そのワインはチェサネーゼ・デル・ピーリオというワインですが、同じく地元で造られるチェサネーゼ種の可能性に期待が集まっているそうです。ラツィオ州といえば、フラスカーティやエストエストエストなどの軽い飲み口の白ワインが人気がありましたが、新たな局面を迎えているのかもしれません。
先日、フィレンツェで知り合ったラツィオ州出身の友人が、初めて会った日に自己紹介を兼ねてワインの勉強をしていると伝えたら、早速チェサネーゼ・デル・ピーリオって知ってるか、といわれました。やはり地元では有名なんでしょうね!^^
さらに日本のワイン専門誌でも取り上げられているのを見ました。勢いがある品種には違いないです。
本当に他の品種にはない個性を持っていて美味しかったです。

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http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2/pubblica/esc_en.html


nobufico at 05:02|PermalinkComments(20)TrackBack(0)