アブルッツォ

2011年07月22日

DOC トレッビアーノ・ダブルッツォ “カステッロ・ディ・セミヴィーコリ” MASCIARELLI


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名称Trebbiano d'Abruzzo DOC "CASTELLO DI SEMIVICOLI"
収穫年2007年
カテゴリーDOC
品種トレッビアーノ・ダブルッツォ種100%
生産地域アブルッツォ州
生産者MASCIARELLI
料理きのことトリュフのパスタ、魚のグリル、ホタテのバターソテー
コメント粘性のある、パイナップル、桃のニュアンス、カリン、レモンの皮、はちみつ、水あめ、ヴァニラ、滑らかでコクのある、心地よい苦味、綺麗で上品な酸
アブルッツォ州よりトレッビアーノ・ダブルッツォ種による白のDOC、トレッビアーノ・ダブルッツォです。
アドレア海沿いを中心に4つの県と広範囲で生産され、年間の生産量は約3000万本とイタリアの白生産の中ではかなり多いDOCです。

法的にはトレッビアーノ・ダブルッツォ種(ボンビーノ・ビアンコともいう)を85%以上が義務付けられていて、熟成は最低4ヶ月となっています。

造り方でニュアンスは色々変わると思いますが、基本的にトレッビアーノ・ダブルッツォDOCはスーパーなどでも低価格帯からある日常消費用のワインという趣があります。キレのあるライトな辛口のものが多いと思います。
しかし今回のマシャレッリ社のボトルは、まず14%のアルコールということでコクがあり、パイナップルなどのトロピカルフルーツ、かりん、水あめなどの風味、余韻の苦味はシャルドネ種に似た心地よさがあります。樽香から感じることが多い『ヴァニラ』という甘いニュアンスをつかいましたが、実際は樽熟成はしておらず、ステンレス1年、ボトルで1年の熟成です。重たさ、コクがあって、樽香のしない辛口タイプをお好みの方にはぜひ試してもらいたいエレガントでしっかりとした構成のトレッビアーノ・ダブルッツォの白でした。

マシャレッリ社は1981年より続く、アブルッツォの優良生産者の一つです。
確かにこりゃ美味い。。

エノテカで売っているトレッビアーノ・ダブルッツォのワイン
 
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nobufico at 05:57|PermalinkComments(42)

2010年06月23日

DOCG モンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネ リゼルヴァ “ピエルーニ”

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名称montepulciano d'abruzzo
colline teramane DOCG riserva "pieluni"
収穫年2006年
カテゴリーDOCG
品種モンテプルチアーノ種100%
生産地域アブルッツォ州
生産者ILLUMINATI DINO社
料理赤身肉のグリルやロースト料理、地元の子羊の料理など
コメント綺麗なガーネット色、ゆったりと滑らかなアタック、熟したプラム、充実した果実味、溶けたヴァニラの甘美な柔らかみ、優雅で心地よい余韻
どうも、ノブです。すっかりワールドカップモードになってしまって、気がついたらかなりアップせずにいました〜反省。ちなみにイタリアと南アフリカは時差は1時間ほどで、試合は日中に全て見ることができます。ただ、試合は地上波で1日1試合程度しか放映しないので、日本対オランダ戦はバーで見ました。デンマーク戦はかなり見ごたえのある試合になりそうで楽しみですねぇ。(ここ数年でこういった大一番の試合はなかなか記憶にないなぁ)
イタリアは予選で2引き分けということで、元気がなく、国民もしょんぼり気味。バッジョやデルピエロ、トッティみたいなスターもいないし、ちょっと高年齢化も進んで厳しいかもしれないなあ。(うまくいけば日本対イタリアも見れると期待していたけど)
ちなみにエノテカイタリアーナは、イタリア代表キャンプ地のイベント会場のブースとして出展されてます。(ワインも沢山空輸しました^^;誰がのむんだろうか、記者たち?)

それでは本題へ。。。アブルッツォ州唯一のDOCGがこのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネです。ソムリエ試験を目指す際には覚えなければならないDOCGワインの中でも名前が長くて苦労された方もきっと多いことでしょう。要は『アブルッツォ州のモンテプルチアーノ(葡萄)、テラーモの丘限定』というような意味です。
コッリーネというのが『丘陵』、テラーモ(町)の形容詞が変化してテラマーネとなります。例えば、“斜塔”で有名なトスカーナの観光地ピサ周辺で造られているキアンティは『キアンティ・コッリーネ・ピサーネ』と呼ばれますが、同じくピサの丘陵地といった意味です。
また、モンテプルチアーノという名前が、トスカーナ州のモンテプルチアーノ村(DOCGヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノなどで有名)と混同することがありますが、実際は関係がありません。近年、その名前をめぐって裁判があったそうですが、モンテプルチアーノ・ダブルッツォの“モンテプルチアーノ”は、あくまで葡萄の種の名前ということで認められたそうです。(確かに混乱しかねませんが、、)

さて、このDOCGモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネは、DOCモンテプルチアーノ・ダブルッツォとは別地区となり、テラーモ県(アブルッツォ州の北部、マルケ州寄り)でのみ、モンテプルチアーノ種を90%以上使用し造られます。DOCのモンテプルチアーノ・ダブルッツォはアブルッツォ州全域で点在した畑で造られていて、生産量も非常に多くキアンティに次いで全国で2番目に多いワインです。生産量で言えば、約1億本。それに対し今回のDOCGモンテプルチアーノ・ダブルッツォ・コッリーネ・テラマーネの方は73万本にしか満たないのです。

今回のイルミナーティ・ディーノ社のボトルはモンテプルチアーノ種100%のリゼルヴァです。3年以上の熟成がされ、うち2年間はオーク樽にて熟成されています。今月初旬のVINI BUONI D’ITALIAの方も、ぜひ味見しろ、と勧めてきましたが、実際その通り、かなりクオリティの高いワインでした。DOCGとしては試飲するのは初めてでしたが、イベントでは4、5種類ほどのM・D・C・T(略します笑)がありました。
1つ1つ、DOCG、DOCを試飲していっているけど、先は長いなぁぁ。笑

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nobufico at 02:58|PermalinkComments(21)

2009年11月03日

DOC モンテプルチアーノ・ダブルッツォ サンクレメンテ

sanclemente  
名称モンテプルチアーノ・ダブルッツォ サン・クレメンテ
収穫年2002年
カテゴリーDOC
品種モンテプチアーノ
生産地域アブルッツォ州
生産者 ZACCAGNINI・CICCIO社
OP9  
コメント凝縮感のある果実味、スパイス、柔らかみがあり風味に富んだエレガントな味わい。
イタリア国内では現在、素人を対象としたワイン・テイスティング選手権(全国で800人ほどが参加したらしい)が行われていて、その準決勝2会場のうちの1つがこのエノテカ・イタリアーナでした!25人ほどの精鋭たちが準決勝に臨んだんだけど、そこで用意されたワインの1つが、このモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。(ちなみに来月決勝がヴェネトで行われるとのこと)
出題形式はというと、品種を当てるブラインド・テイスティング3グラスのほかに、このワインの2002年、2004年、2006年がグラスにそれぞれ用意されて、そのヴィンテージを並びかえて当てさせるというもの(さすがに選択問題です(笑))。実際、試飲したけど、2002年は外観や味わいから予想できたけど2004、2006年の区別は思ったより難しいと思いました!んでこのワイン、2005年のものは日本円で3500円くらいのものなんだけど、ものすごい美味しい。特に2002年のものは熟成で風味が増して、タンニンによる渋みも柔らかくなっていたこともありかなりのポテンシャルでした。
ちなみにDOCに属していて、イタリア国内でキアンティに次いで生産量が多いというワインです。スーパーなんかでも安価で手に入るので日常消費が主のワインかと勝手に思い込んでいたんだけど、このZACCAGNINI社のサン・クレメンテ(寛容な聖人って意味かな?)のように熟成に向くエレガントさを伴うモンテプルチアーノ・ダブルッツォもあるんだ、とはじめて知りました。ちなみに同僚のソムリエのSTEFANOのお気に入りのワインです!(STEFANOについてはまた次回(笑))

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nobufico at 02:07|PermalinkComments(12)