DOC

2012年04月01日

100本記念!DOC コルトーナ シラー“クラニス” DAL CERO

clanis
名称Cortona DOC Syrah "Clanis"
収穫年2007年
カテゴリーDOC
品種シラー種
生産地域トスカーナ州アレッツォ県コルトーナ
生産者DAL CERO(TENUTA MANTECCHIESI)社
料理肉グリル、子羊のロースト
コメント淵が紫のガーネット、凝縮感のあるリッチな果実味、黒スグリ、熟したイチゴ、バルサミコ、トースト、アーモンド、ナッツ、タンニン、ヴァニラ、温かく柔らかな余韻。
おかげさまで試飲記事のラベルが100本を越えました!これもブログを見てくれている皆さんのおかげです。今後も歩みを確かにイタリアワインを紹介していきますので今後ともヨロシクお願いいたします!
さて今回の100本目を記念すべき銘柄は、2010年度の個人表彰ベストワインの1つともうたったことのあるダル・チェロ社のシラーです。コルトーナはシエナ東のお隣のアレッツォ県の町で、トスカーナワインの名醸地の1つ。モンテプルチアーノからも近いところです。トスカーナの中では特に有数のシラー産地として知られています。

cortona
DOCコルトーナはシラー主体の初DOCとして1999年に登録。原産地呼称としてはわりと新しい地区です。ロッソはシラーが50〜60%、メルローが10〜20%で残りが地元ブドウ。
以下ブドウ品種表示のものは最低でも85%以上。

シラー
サンジョヴェーゼ
カベルネ・ソーヴィニョン
メルロー

シャルドネ
グレケット
ソーヴィニョン

ヴィンサントおよびオッキオ・デル・ペルニーチェも生産しています。
生産社は、瓶詰めまで行うワイナリーで18社。中にはお隣モンテプルチアーノの雄アヴィニョネージやラ・ブラッチェスカ(アンティノーリ)、9月の東京でのワイン会でもリストしたコルトーナ・シラーのファブリツィオ・ディオニジオ社などもいます。→組合登録ワイナリーリスト


ダルチェロ家は1980年よりシラーを植え始め、この“クラニス”を造りだしています。
去年のヴィーニタリーの際に初めてブースにお邪魔して挨拶しました。
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フランチェスカ・ダルチェロ(2011年4月のヴィーニタリー、ダル・チェロのブースにて)

この写真は去年のヴィーニタリーですが、今年3月25日〜のヴィーニタリーでもブースにお邪魔してきました。話では、去年の9月にフランスのコート・デュ・ローヌでシラー種ワインの国際コンクールが行われたそうなんですが、このクラニスが世界24カ国、382種参加のシラーの中で銀メダルを受賞したそうです。(金メダル34プレミアラベル、銀メダル94プレミアラベル)
これは僕にとってもうれしい出来事でした!

ちなみに、同コルトーナからは2ラベルの表彰、クラニスのほかにコルトーナシラーのリーディングワイナリーTenimenti Luigi d'AlessandroのDOC CORTONA SYRAH “IL BOSCO”が同国際コンクール4位(イタリア1位)というプレミオを獲得しました。

さて今回の3月のVINITALYで伺った際には、トスカーナのダル・チェロブースにて彼らのヴェネト州のワイナリー「コルテ・ジャコッベ」のワインもテイスティングできました。(※ちなみに今回のダルチェロ家所有コルトーナワイナリーはテヌータ・モンテッキエージという名です。)
試飲したのはソアーヴェ・スーペリオーレ“ルンカータ”2010というラベルで6000本のみの生産。ガルガーネガ種による白ですが、根底にある柑橘のボリュームに繊細なミネラルを感じる一本。乾いて、フレッシュでミネラリーで爽快な酸のタイプというよりは、よりしっとりと果実のボリュームをしっかりつくってくれていて、しとやかに心地よくのどを潤す一本。雑味がなく、バランスが良いです。フランチェスカの兄、ニコの話では、これは少し時間をかけて(熟成させて)柔らかみ、デリケートな(繊細な)部分が真価を発揮するとのこと。2010年がとてもよい出来であったので、うまいうまい言ってたら、2009年も味見してみろと奥から出してきました。これまた酸と糖度のバランスがきれいに洗練されていて秀逸でした。最後に評価する点としてはコストですが同種のレベルからするとかなりパフォーマンスがよく思いました。

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土壌のミネラルを構成する岩石(ブースのショーケースより)

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2012年02月10日

DOC バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ “パイオン” LA FIAMMENGA

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名称Barbera d' Asti DOC superiore "Paion"
収穫年2003年
カテゴリーDOC
品種バルベーラ種
生産地域ピエモンテ州県
生産者TENUTA LA FIAMMENGA
料理ラグーソースのパスタ、赤身肉のセコンド
コメント黒のニュアンスのあるガーネット色、ブラックベリー、プラム、腐葉土、湿った、コクのある、チョコレート、タバコのニュアンス、柔らかみ、ボリュームと粘性のあるバランスのよい
ピエモンテ州モンフェッラート地区よりバルベーラ種のワイン。アスティ(街)のバルベーラ種で造られるバルベーラ・ダスティです。モンフェッラート地区はアスティ県とアレッサンドリア県にまたがる地区です。モンフェッラートは元々一つの国、『モンフェッラート候国』で1708年にサヴォイア公国に制圧され5年後の1713年に統合されたそうです。
バルベーラ種は主にピエモンテ州で生産される品種ですが知名度は全国区。たまに南イタリアでも栽培しています。

バルベーラ・ダスティという原産地呼称は、2008年に法的区分DOCからより重要なカテゴリーDOCG(統制保証原産地呼称)認定となりました。
ちょっとまとめてみましょう。

バルベーラ・ダスティDOCG
バルベーラ種90%以上(アロマのない地元黒ブドウ10%まで)
アスティ県116地区、アレッサンドリア県51地区で生産可能
最低アルコール12%、最低4ヶ月熟成

バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレDOCG
上記+
最低アルコール12,5%、最低14ヶ月熟成(うち最低6ヶ月は樽熟成)

以下バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレの3つのソットゾーナ(サブリージョン)→より狭い限定区域

=SOTTOZONA(ソットゾーナ)=
monferrato
バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ COLLI ASTIANI  コッリ・アスティアーニ(アスティアーノ)DOCG
上記ブドウ+
アスティ県のモンテグロッソ・ダスティ区周辺
最低アルコール13%、最低24ヶ月熟成(うち最低6ヶ月は樽熟成)

バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ NIZZA ニッツァ DOCG
上記ブドウ+
アスティ県のニッツァ・モンフェッラート区周辺
最低アルコール13%、最低18ヶ月熟成(うち最低6ヶ月は樽熟成)

バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ TINELLA ティネッラ DOCG
上記ブドウ+
アスティ県のコスティリョーレ・ダスティ区周辺
最低アルコール13%、最低24ヶ月熟成(うち最低6ヶ月は樽熟成)

また
バルベーラ・デル・モンフェッラート・スーペリオーレもDOCG(2008年認定)です。
こちらはバルベーラ種85%以上。アスティ県115区、アレッサンドリア県99地区の広範囲生産。最低アルコール13%、最低14ヶ月熟成(うち最低4ヶ月樽熟成)となっています。

今回のボトルはアスティ北東に位置するラ・フィアムメンガというワイナリーのセレクションの1本。
構成がしっかりしていて上品な柔らかみもあり、バルベーラのワインは若い段階で楽しむようなタイプも多いですが熟成もしっかりいけると思います。“スーペリオーレ”はアルコール度数がより高いもの、すなわちボリューム・構成がよりしっかりした印象を持つことができます。

バルベーラ・ダスティ・スーペリオーレの最低ワイン法基準とくらべると今回のバルベーラ・ダスティ・スーペリオーレ “パイオン” は、
最低12、5%→アルコール度数14〜14、5%
最低樽熟成6ヶ月→バリック樽熟成12〜14ヶ月
となっていますので、同種のものの中でもさらにボリュームがあり、クオリティーを重視して生産された飲み応えがあるタイプ。トスカーナ人の僕からすると未知のことも多いですが色んなバルベーラを試してみたくなりますね!

lafiammenga


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2011年10月27日

DOP ジョイア・デル・コッレ プリミティーヴォ リゼルヴァ “トゥリット” CANTINA GENTILE


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名称Gioia del Colle Primitivo DOP riserva "TURITTO"
収穫年2006年
カテゴリーDOP
品種プリミティーヴォ種
生産地域プーリア州バリ県
生産者CANTINA GENTILE
料理赤身肉ベースのセコンド、熟成チーズなど
コメントタバコ、茶葉、熟したチェリー、濃い赤や紫を想像させるジューシーな甘酸っぱいフルーツ、ブラックペッパー、ヴァニラ、柔らかい苦味、心地よく消えていく余韻、上品な味わい
さて、前回の記事のワイン審査委員会にて審査された約40本のニューカマーワインの中からプーリアのワインを1本ご紹介します。
ジョイア・デル・コッレDOPです。DOPは原産地呼称の新表示で、DOCGとDOCが対象になっています。今のところはどちらで表示しても良いようですが、DOP表記のワイナリーもたまに見かけるようになりました。

さて僕もあまり知らないプーリア州のジョイア・デル・コッレDOCを一緒に学びましょう^^
ジョイア・デル・コッレDOCは1987年に認可を受けたDOC地区で、バリ県のジョイア・デル・コッレおよびその周辺のコムーネ(区域)で生産が認められているワインです。

赤ワインの認可ブドウはやや複雑。

プリミティーヴォがベース。(50〜60%)
+モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、ネグロアマーロ、マルヴァジア・ネーラの中から残りのブレンドとなる。マルヴァジアに限り最大でも10%。

今回のTURITTOのようにPRIMITIVO表示があるものはプリミティーヴォ・イン・プレッツァです。
(ミニイタリア語ワイン講座 IN PUREZZA=100%)

※白はトレッビアーノ・トスカーノ種が50%から70%含まれ、残りは地元の白ブドウとのブレンドになります。アレアティコの甘口もあるようです。

今回の『プリミティーヴォ・リゼルヴァ』はワイン法的に、さらに制限があり最低アルコール度数14度(ノーマルは11、5度、プリミティーヴォ表示は13度)、2年以上の熟成義務を経て出荷となります。

このカンティーナ・ジェンティーレ社のボトルは、しっかりとした構成で複雑な味わい。ベースとなる甘酸っぱい熟した南の果実味の他に茶葉などの乾燥した草の香り、上品なヴァニラの香り、重たさのあとに溶けて消えていく印象は丁寧な造りを感じさせました。必ず審査を通ってリスト入りするだろうワインです。
HPでは過去『Maggior Turitto』という名でIGTカテゴリーで生産していたようです。

こういった出会いが楽しくてやめられまへん。。
 
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2011年10月06日

DOC サン・マルティーノ・デッラ・バタッリャ “カンポ・デル・ソリオ” SELVA CAPUZZA


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名称San martino della Battaglia DOC "CAMPO DEL SOGLIO"
収穫年2008年
カテゴリーDOC
品種フリウラーノ種
生産地域ロンバルディア州ブレシア県
生産者SELVA CAPUZZA社(FACEBOOK有り)
料理アンティパスト、魚介のフライ、サーモンクリーム系パスタ
コメントしっとりしたオレンジなどの柑橘系の果実感、マンゴー、ビスケット、バター、綺麗な落ち着いた酸、心地よい苦味、バランスのよい
ロンバルディア州ガルダ湖近くのワイナリー『ポデーレ・セルヴァ・カプッツァ』から白の辛口のご紹介。
なんだこれ?っていうほど見たこと無かったDOCです。サン・マルティーノ・デッラ・バタッリャ、白のみでフリウラーノが80%以上使用されます。フリウラーノ自体、フリウリ地方の生産のものが多いと思うので、ロンバルディアでフリウラーノ種のみの指定でDOCがあるのにはちょっぴり驚きました。
ガルダ湖界隈ではトレッビアーノ種などからルガーナやクストーザなどで質の高い白もありますが、このフリウラーノもあなどれぬ質の高さでした。
このボトルの裏ラベルには『品種フリウラーノ』という言葉はいっさいありません。『今は失われた種』というような書き方がされていたんですが、それはフリウラーノのことです。トカイ(トカイ・フリウラーノ)と呼ばれていたこの品種は、ハンガリーのトカイワインと名称が重複することで国際裁判になり、2006年からイタリアではトカイという呼称を品種に使用できなくなりました。無念さが伝わる文面でした。

さてこのワインは、僕の印象ではシャルドネや、前にアップしたトレッビアーノ・ダブルッツォにも似た、南のフルーツを連想させるようなコクもあり余韻に心地の良い苦味を持つ白でした。つまり柑橘系でもレモンやライムなどの酸味をキリっと感じるものというよりは、ジューシーでしっとりした酸をもつ少し熟れたオレンジのようなイメージ。12、5%のアルコール感ですが、軽すぎず重たすぎないのみ心地の良い辛口でした。さらにリーズナブルなのは嬉しいです。

他にはグロッペッロ種・マルツェミーノ種・バルベーラ種・サンジョヴェーゼ種からなるガルダDOCロッソの赤、ルガーナDOC白やスパークリング、グラッパなども生産しています。

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2011年08月15日

DOC コンテッサ・エンテッリーナ ビアンコ “キアランダ” DONNAFUGATA

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名称Contessa Entellina DOC Bianco "CHIARANDA'"
収穫年2007年
カテゴリーDOC
品種アンソニカ種、シャルドネ種
生産地域シチリア州パレルモ県
生産者DONNAFUGATA
料理トマトベースのパスタ、きのこ、野菜や魚介ベースのプリモ、魚の燻製、白身肉
コメントやや濃い麦わら色、ミネラル、パイナップル、桃、蜂蜜、少しバター、ヴァニラ
シチリア州より、ふくよかかつ洗練されたミネラル感あふれる白です。シチリアでは、赤、白ともに多くのぶどう品種が栽培されてます。今回のDOCはコンテッサ・エンテッリーナという地区で、シチリア島の西側パレルモ県にあります。
ワインに使用されているアンソニカという品種はインゾリアとも呼ばれる品種の一つです。(僕の印象では、通常シチリアではインゾリアと呼ばれることが多いと思います。)トスカーナのシエナの南西(海側)でもアンソニカが生産され、Ansonica Costa dell'Argentario DOC や Elba DOC のアンソニカ種がDOCであります。つまり全国的にはシチリア方面とトスカーナで見られる白品種です。清涼感のある、ミネラルを感じる切れの良い白というイメージでしょうか。(トスカーナではインゾリアとは呼ばないと思います)

DOCコンテッサ・エンテッリーナの白はワイン法にて、50%以上このアンソニカを使用することが義務付けられ、85%以上でアンソニカと副表示がつくようです。シャルドネ種のほかに、カタッラットやグレカニコ、グリッロなどとのブレンドもあるようです。

試飲したワインは国際的に知られたワイナリー『ドンナフガータ』のボトルで、地元品種アンソニカ(インゾリア)と国際品種シャルドネの融合のボトルです。(赤でも土着ネロ・ダーヴォラ種とカベルネ・ソーヴィニョン種のタンクレディというボトルがあります)
単純なシャルドネのボリュームのインパクトだけではないアンソニカのミネラルや清涼感がふくよかな旨みのシャルドネを支えてよいバランスとなっているセレクションです。
ドンナフガータは日本でもラベルの特徴や質の高さから知名度はかなりあるように思います。ドンナは女、フガータはフガーレという動詞の過去分詞で『逃がされた』という意味です。その昔この土地に亡命した姫(→確かではないですけどたぶん姫)がいて、そこからつけられた名前だったと記憶しています。
キアランダはダにアクセントがあります。ブドウ畑の名前のようです。
日本でも手に入るシチリアのブレンド白、機会があればお試しください。

ドンナフガータのワインが提供されたパーティ 2010年6月3日

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