2012年10月

2012年10月22日

第10回トスカーナワイン選考会“セレツィオーニ・デイ・ヴィーニ・ディ・トスカーナ”のご報告!!


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皆さんこんにちは!今回は12日(金)〜14日(日)にかけておこなわれた第10回SELEZIONI DEI VINI DI TOSCANA(セレツィオーニ・デイ・ヴィーニ・ディ・トスカーナ、トスカーナワイン選考会)のご報告です。
2年に一度行われるコンクールで今年は940ラベルのワインが63名の審査委員によって厳正に審査されました。→第9回の記事

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全てのラベルは万が一に備え3本ずつ用意してあり、うち2本はコルクを包む部分も外しておきます。白、ロゼ、甘口はサービス前に冷蔵庫にて管理。

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エノテカ・イタリアーナに全てのボトルが配送され、仕分け、コンピュータ入力などの作業を行ってから会場となるホテルにワインを持ち込み、審査順に整理とブラインドのためのカバー付け。。スタッフ総出での仕事ですが疲れましたー!

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審査委員には外国人枠としてモンタルチーノに在住でBANFI社に勤める日本人の宮島さんも招待されています。→バンフィ社参考記事

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こちらはアイス(AIS)のソムリエたち!前回同様各グループに1人の担当。ブショネの疑い(イタリア語ではサ・ディ・タッポ)などボトル替えの対応ソムリエもいます。

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総勢63名の審査員の方々が国内外から集まりました。7人のグループが9列。主にエノロゴ(醸造家)、ジャーナリスト、ソムリエといった構成。ソムリエでは先日、大統領の晩餐会で知り合ったフィザルのソムリエのクリスティアンもいました。ホテルに泊り込みの3日間。トスカーナワイン漬け!

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長い審査を経て、いよいよエノテカスタッフによる集計作業です。1ラベルは7人の1グループで審査。
940×7で6580枚のテクニカルシート!

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夜はホテルで夕食会!右隣はバンフィの宮島さん。左隣はトスカーナDOCG地区カルミニャーノの代表レアルモ・カヴァリエーリさん、醸造家バルバラ・タンブリーニさん、去年セミナーのため来日した醸造家ヴィットーリオ・フィオーレも!嬉しい再会です!

レアルモさんとはカルミニャーノの話で盛り上がりました!なんでも1550年頃にメディチ家のカテリーナ妃がフランスの王家に嫁いだ際に交換された品種苗がカベルネ・ソーヴィニョンとトレッビアーノ(フランス名ユニ・ブラン)だそうです。ユニ・ブランはイタリアの原産種ということなんですね。
また世界で初めてワインの原産地呼称法が施行された地区(1716年)でもあります。
次はカルミニャーノで会う約束も!
関連記事“トスカーナIGTポッジョ・デ・コッリ PIAGGIA”

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準備期間から大変でしたが無事に終了しましたー!ホテルのパーキングから望むマンジャの塔とドゥオーモ。。皆さん本当にお疲れ様でした!
 
お知らせ
11月中旬、東京に一時帰国決定!詳細は次回!


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nobufico at 02:33|PermalinkComments(22) トスカーナ | エノテカイタリアーナな日々?

2012年10月11日

DOC ガビアーノ リゼルヴァ “ア・マティルデ・ジュスティニアーニ” CASTELLO DI GABIANO


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名称Gabiano DOC riserva "A MATILDE GIUSTINIANI"
収穫年2006年
カテゴリーDOC
品種バルベーラ95%、フレイザ5%
生産地域ピエモンテ州アレッサンドリア県ガビアーノ
生産者CASTELLO DI GABIANO社(FACEBOOK有り)
料理赤身肉のグリル、ロースト、半熟成・熟成チーズなど
コメントベリー系の凝縮感のある果実味、スミレ、黒胡椒などのスパイス、ピーマン、しっかりしたタンニン、バランスのよい、上品、程よい切れの良い
皆さんこんにちは!今週はトスカーナワインのコンクールのため毎日朝から会場となるホテルでの準備作業です。なので基本エノテカにはおりません。。来週より通常勤務に戻る予定です!
さて今回はピエモンテ州よりDOCの赤ワインのご紹介です。

原産地呼称・・・ガビアーノ(1983年DOC登録)
地区・・・アレッサンドリア県のガビアーノおよびモンチェスティーノ
ブドウ品種・・・バルベーラ種90〜95%+フレイザ種、グリニョリーノ種で5〜10%
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ポー川の近郊のガビアーノ地区

ピエモンテ州のバルベーラを主体とする辛口ですが、かなり小さな区にある原産地呼称ワインです。生産者カステッロ・ディ・ガビアーノの紹介によるとイタリア全国でも最も小さく、古い歴史を持つDOC(原産地呼称認定)地区の1つだそうです。
エリアが小さいということは、生産者が少ないということ。知られざる銘醸地区の1つといえます。
8世紀ごろの歴史的文献にガビアーノのワインについての記述があるそうです。
カッタネオ・アドルノ・ジュスティニアーニ家はこの地に260ヘクタールの土地を所有し、そのうち20ヘクタールがブドウ畑。ポー川、モンフェッラート地区を見据えるガビアーノ城を所有し、ワイナリー名(カステッロ・ディ・ガビアーノ)となっています。
今回のワインはバルベーラ主体ということでしたが、少しピーマンのようなニュアンスも。しっかりとした熟成を行っている樽の香り、黒胡椒などもあります。タンニンやアルコール感もしっかりしてるのですが、キレがよくしつこさのない上品さがあります。70%がバリック樽(225L)、30%が大樽熟成で2年。6ヶ月のボトル内熟成。
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マティルデ・ジュスティニアーニ妃へ
かつてこのガビアーノ城に輝きをもたらしたマティルデ妃の情熱は常にブドウ畑にありました。特にこのリゼルヴァワインが生産される歴史ある畑に。。
より良い年にだけ生産されるDOCガビアーノの誇り。

カステッロ・ディ・ガビアーノ生産ラベル
ADORNES - Barbera d'Asti Superiore
A MATILDE GIUSTINIANI - Gabiano Riserva
CASTELLO – Monferrato Bianco Riserva
CASTELVERE - Monferrato Chiaretto
CORTE – Monferrato Bianco
GAVIUS - Monferrato Rosso
IL RUVO – Grignolino del Monferrato Casalese
IL GIARDINO DI FLORA – Malvasia di Casorzo
LA BRAJA – Barbera d’Asti
RUBINO DI CANTAVENNA


興味ある方はFACEBOOK上でガビアーノワイナリーの写真を見ることもできます。マイナー地区とは思えない美しさのあるワイナリー、子供たちが収穫を楽しむ写真もいい雰囲気です!

エノテカで売っているGABIANOのワイン
 
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nobufico at 07:23|PermalinkComments(12) ピエモンテ | DOC

2012年10月08日

IGT ヴィニェーティ・デッレ・ドロミーティ“サン・レオナルド” SAN LEONARDO

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名称Vigneti delle Dolomiti rosso IGT "SAN LEONARDO"
収穫年2005年
カテゴリーIGT
品種カベルネ・ソーヴィニョン60%、カベルネ・フラン15%、カルメネーレ15%、メルロー10%
生産地域トレンティーノ・アルトアディジェ州トレント県
生産者SAN LEONARDO社(FACEBOOK有り)
料理牛の煮込み、羊肉ロースト、ジビエ料理
コメント充実感のある果実味、熟したプラム、ブラックチェリー、青くささ、アルコール、まとまりのある、柔らかく上品な、タンニン
皆さん、こんにちは!今回は北部からのボルドースタイルの赤ワインのご紹介です。
トレンティーノ・アルトアディジェ州という州はイタリア北部に位置する州。南部トレンティーノと北部オーストリアに接するアルトアディジェに分けられる州です。
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トレントの町はシエナからは約390km、ヴェローナよりもさらに北です。ワインイベントの催事でドイツへ行った際は、ちょうどトレント−ボルツァーノと高速道路で縦断し、オーストリア→ドイツ入りしました。トレンティーノ−アルトアディジェは高い崖山がサイドにそびえる独特のロケーション。高速道路の周りには一面のブドウ畑が広がり著名ワイナリーの看板も見かけました。

今回の銘柄は地方表示登録IGTヴィニェーティ・デッレ・ドロミーティ。
「ドロミーティの畑」という意味で、東アルプスの山郡の世界遺産ドロミーティを指した地方となります。

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地図の南部、ガルダ湖周辺にはガルダ、ルガーナ、バルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、コッリ・エウガネイなどのロンバルディア州とヴェネト州の銘醸地区も。

生産者はサン・レオナルド社でワイン生産で約300年の歴史を持つワイナリーです。オーナーと親交のあったジャコモ・タキス氏(トスカーナ州アンティノーリの醸造責任者としてサッシカイアやティニャネッロを生み出した醸造家)の協力よって生み出されたのが今回の「サン・レオナルド」。2000年からはカルロ・フェッリーニ氏に醸造担当が引き継がれたようです。

こちらのワインも2011年11月の東京イタリアワインウィークでエノテカの試飲セミナーワインとしてリスト入りしたものでした。味わいは複雑性のある香り、野性味のある青くさみ、まとまりのある構成のしっかりしたワイン。熟成させてさらに進化していくポテンシャルのあるワインと言えそうです。まさにボルドースタイルの結晶。

15%混醸のカルメネーレ種はフランス原産品種で「カベルネ」とのシノニム。チリでは長くメルローと混同されていた品種でもあります。イタリアでは800年代に上陸し、18世紀に多く広まりましたが、生産性の効率から徐々に栽培面積は減少しました。今ではこの北東部の地方、一部サルデーニャで見かけられるようです。

sanleonardo
ドロミーティの情熱を機会があればぜひ!

トレンティーノ・アルトアディジェ州のワイン過去記事

DOC TRENTINO CHARDONNAY "BOTTEGA VINAI" 2006
生産者 CAVIT


DOC TRENTINO SUPERIORE MARZEMINO "CAMPOBOVE" 2005
生産者 BOSSI FEDRIGOTTI


DOC ALTOADIGE PINOT NERO 2007
生産者FRANZ HAAS


エノテカで売っているSAN LEONARDO社のワイン
 
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nobufico at 05:46|PermalinkComments(19) トレンティーノ・アルト・アディジェ | IGT

2012年10月04日

第10回トスカーナワイン選考会(SELEZIONI DEI VINI DI TOSCANA)の準備作業!!


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皆さん、こんにちは!エノテカでは現在、第10回セレツィオーニ・デイ・ヴィーニ・ディ・トスカーナ(トスカーナワイン選考会)の準備に追われています。
10月12日、13日、14日の3日間にかけてシエナのホテルで行われる2年に一度のコンクールでトスカーナ約400ワイナリーから1000種ほどのラベルが12本単位でエノテカに送られてきます。

※2年前の記事→
第9回トスカーナワイン選考会(Selezione dei vini di Toscana)報告!!と第8のDOCGトスカーナ!

僕らは箱を開封し、中の書類を取り出し、ラベルを確認し、パソコンの入力データと参照しながらナンバーを振っていきます。。。

AIS(イタリアソムリエ協会)のソムリエたちが各地方のワイナリーを廻りワインを回収、エノテカに届けます。

北西部(マッサ)、北部(フィレンツェ、プラート)、北東部(ルフィナ、ポミーノ)、東部(アレッツォ、コルトーナ)、西部(モンテスクダイオ、ピサ、ボルゲリ、スーヴェレート)、中心部(サンジミニャーノ、ヴォルテッラ、モンテプルチアーノ、モンタルチーノ、キァンティ・クラッシコ)南部(モンテクッコ、スカンサーノ、オルチア)、南西部(マレンマ)
 

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ラベルを手にする度に、「テイスティングしてみたい・・」という欲求にかられながらの作業。。あまり見たこと無いワインや、面白いものもたくさんあります!Costa ToscanaというIGTは海沿いボルゲリやスーヴェレートのIGT。Val di Magraはマッサ県のIGT。マレンマはDOCとしてすでに流通しています。

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手を止めて、ふと日本人であることを思い出したボトル(笑)

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nobufico at 06:37|PermalinkComments(23) エノテカイタリアーナな日々? | 番外

2012年10月01日

文藝春秋の女性ポータルサイト「CREA WEB」にエノテカの記事が紹介されました!


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皆さんこんにちは!最近は僕のブログを見てシエナのエノテカを訪ねてくれる方が結構いらっしゃって嬉しい限りです。ワインのセレクトもクロネコヤマト発送で承るのですが、ご依頼が重なるとお待たせしてしまいちょっと申し訳なく思います。現在エノテカには注文を受け日本に発送しなければならないボトルがなんと100本以上もあります!今まででもかなり多い状況!
皆さん今後ともご贔屓くださいませ!^^

さて先日日本の文藝春秋の女性ポータルサイト「CREA WEB」にエノテカの記事が紹介されました!

中世シエナの町並みとエノテカの紹介がありますので、良かったら覗いてみてくださいね!
↓↓↓

CREA WEB イタリア・トスカーナの町歩き
美しき中世の町シエナ

 


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nobufico at 05:29|PermalinkComments(19) エノテカイタリアーナの紹介!! | エノテカイタリアーナな日々?