2012年05月

2012年05月21日

IGT トスカーナ “デディカート・ア・ヴァルテル” POGGIO AL TESORO

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名称Toscana IGT Rosso "DEDICATO A WALTER"
収穫年2006年
カテゴリーIGT
品種カベルネ・フラン種
生産地域トスカーナ州リボルノ県ボルゲリ
生産者POGGIO AL TESORO社(FACEBOOK有り)
料理サラミ、熟成チーズ、牛肉の赤ワイン煮、仔羊
コメント濃いルビー色、熟したプラム、青くさみ(ベジタル)、黒胡椒、カカオ、チョコレート、アルコール、土っぽさ、余韻長め、エレガント
トスカーナのボルゲリ地方よりIGTトスカーナのカベルネフラン種のご紹介です。
カベルネ系は芯のある味わいのワインで特有の青くささなどの野性味も奥ゆかしいワイン。今回のボトルはフランス製のバリック(225L)樽で18ヶ月の熟成。さらにいえば、このラベルには毎年新しい樽を使うことでより木の風味がよりワインに定着するような造りにしています。その後ボトル詰めしさらに1年の熟成を経て出荷。とにかく畑の管理から収穫までブドウ一粒に対するケアを徹底していてより洗練された味わいへの追究をおこなっています。

ポッジョ・アル・テゾーロ社は、ヴェネト州ヴァルポリチェッラの重鎮ワイナリーであるアッレグリーニ家所有のボルゲリワイナリー。アッレグリーニ社とアメリカのイタリア人ワイン商のレオナルド・ロ・カショとのプロジェクトでボルゲリに設立されました。マッキオーレより購入した70hの畑にて、海の近くのユニークな土壌・気候条件のもと、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラー、ヴェルメンティーノ(白)など極めてハイレベルなワイン造りを行っています。
アッレグリーニ記事
マッキオーレ記事

bolgheri

原産地呼称ボルゲリとしては、赤の場合カベルネ・ソーヴィニョンかメルローかサンジョヴェーゼ主体のものとなりDOC名でのリリースではなくIGTとなっています。
ボトル名のデディカート・ア・ヴァルテルは“ヴァルテルに捧げる”という意味合いで、夢であったこの土地でのワイン造りに尽力したヴァルテル・アッレグリーニ氏の名が刻まれたトップ・キュベというべきワイン。WALTERは英語や日本語で読むとワルテルやウォーターというような読みになりますがイタリア語ではヴァルテルと読みます。※イタリアカルチョにゼンガという名ゴールキーパーがいましたが彼の名もヴァルテル・ゼンガです。

奥ゆかしさ、上品さを兼ね備えた柔らかく余韻が続くボリュームのある赤、機会があればお試しください。

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nobufico at 00:32|PermalinkComments(28) トスカーナ | IGT

2012年05月12日

モンタルチーノ「ヴィッラ・ポッジョ・サルヴィ」の夕食試飲会!

こんにちは!
昨晩11日の夜にエノテカ・イタリアーナのリストランテ「ミッレ・ヴィーニ」で行われたモンタルチーノの生産者「ポッジョ・サルヴィ」との試飲夕食会をリポートします。

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全ての料理に1つのワインを合わせます!

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リストランテのテラスでの夕食。
暑い日だったので夕暮れから夜にかけては少し温度も下がって心地よい気候。

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ビオンディ・サンティ所有のワイナリーでもあるポッジョ・サルヴィ

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食前と前菜のためのロゼ
サンジョヴェーゼ100%です。桜や梅を思わすような香り。イチゴ、チェリーなどのニュアンス。飲み心地ヨシ!

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前菜はフラン・ディ・ズッキーネ イン・フィオーレ・リピエーネ・ディ・リコッタ エ・ペコリーノ・アル・フォルノ
ズッキーネのスフレ リコッタ詰めの花 ペコリーノチーズソース

スプマンテ・ロザート

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プリモ
カーザレッチェ・ディ・チンタ・セネーゼ
チンタセネーゼ豚のラグーソースのカーザレッチェ

ロッソ・ディ・モンタルチーノ

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セコンド
ブラザート・ディ・マンゾ
キアニーナ牛のブルネッロ赤ワイン煮込み ほうれん草添え

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

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ドルチェ
スフォッリャティーナ・ディ・メーレ・カルダ
焼きリンゴのパイケーキ

モスカデッロ・ディ・モンタルチーノ

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この日を最後にキァンティ・クラッシコ地区カステルヌオーヴォ・ベラルデンガのワイナリー、「サン・フェリーチェ」のリストランテで働くこととなったエノテカリストランテのソムリエ、アンドレアとのショット。寂しい!
また会う日まで!

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nobufico at 09:37|PermalinkComments(15) エノテカイタリアーナな日々? | トスカーナ

2012年05月02日

DOCG ガヴィ “ロヴェレート” MICHELE CHIARLO

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名称GAVI DOCG "ROVERETO"
収穫年2010年
カテゴリーDOCG
品種コルテーゼ種
生産地域ピエモンテ州アレッサンドリア県
生産者MICHELE CHIARLO社(FACEBOOK有り)
料理香草系アンティパスト、魚介、寿司
コメントミネラル、爽快な酸、白い花、ライム、洋ナシ、みずみずしい果実味、ほどよいボリューム、バランスの良い
ピエモンテ州の辛口白のガヴィのご紹介です。ピエモンテの重要な白、土着のコルテーゼ種100%が義務つけられているアレッサンドリア県のガヴィで造られるワイン。
今回のボトルは爽快な酸とミネラルの心地よい飲み口の白です。原産地呼称ワインとして1974年にDOC、1998年にDOCG登録となっています。

他の原産地呼称と同様に、コルテーゼ100%という品種制限があるもののガヴィは単に爽快な種類の味わいと位置づけることはできません。現にこのピエモンテの重鎮ワイナリーの1社でもあるミケーレ・キアルロ社はガヴィDOCGのみで3つのラベルをリリースしていて、ROVERETOはいわゆるGAVIのベースラインで3〜4年以内の早飲みタイプ。しかしながらFORNACIという別のGAVIは、HPによれば8年〜10年と熟成によるワインの落ち着きも楽しめるもので、ROVERETOよりもサービス温度が12〜13度と2、3度高めに設定されています。つまり、よりコクとふくよかさ、バリックによる樽の複雑性をもつワインとなっています。前者はより爽やかな前菜から魚介のパスタ。後者は、脂ののったお魚料理、甲殻類などともバランスがとりやすく推奨されるワインです。

ミケーレ・キアルロ社は1956年に創業の国際的にも地元ガイドでも評価の高いワイナリー。驚くべきは質だけでなくラベルの種類の多様さ。クーネオ県ではバローロでチェレクイオやカンヌービという畑選別のものやリゼルヴァのボトルも含め5ラベル。同じくバルバレスコが2ラベル、バルベーラ・ダスティで3ラベル、ガヴィが3ラベルです。またドルチェット・ダルバ、ネッビオーロ・ダルバ、グリニョリーノ・ディ・モンフェッラート、ロエロ・アルネイスDOCG、甘口発泡モスカート・ダスティも2ラベルあります。
個人的にはエノテカにて取扱いのあるバローロ・チェレクイオ、バルベーラ・ダスティのラ・コルト、モスカート・ダスティ“ニーヴォレ”を味わったことがありますが、どれも洗練された味わいでした。特にバローロ・チェレクイオは強く印象に残っています。

gavi
地図を見ると、ピエモンテ州でありながらリグーリア州(トスカーナの北西部と隣接している州)の州都ジェノヴァからも近くにあるのがわかります。

ちなみにエノテカで扱いのあるガヴィ生産者としてはラ・スコルカ社も伝統ある重要なワイナリー。彼らはガヴィDOCGのスパークリングも生産しています。

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nobufico at 07:26|PermalinkComments(19) ピエモンテ | DOCG