2012年04月
2012年04月14日
IGT トスカーナ アンソニカ “スプレンデンテ” BRANCATELLI
名称 | Toscana IGT Ansonica "SPLENDENTE" |
収穫年 | 2011年 |
カテゴリー | IGT |
品種 | アンソニカ種 |
生産地域 | トスカーナ州リボルノ県 生産者BRANCATELLI社(FACEBOOK有り) |
料理 | アンティパスト、ボンゴレのパスタ、魚介のフライ |
コメント | ライム、青りんご、洋ナシ、心地よい酸で重過ぎないバランスのよい、柔らかく繊細 |
カベルネ、メルローやシラーなどの赤の生産が盛んですが、白も生産しています。今回のワインは土着の1つ「アンソニカ」種で、シチリアではインゾリアの名でも知られるブドウ品種。主にこのあたりの地区とシチリアで生産されているようです。
すごく香りが豊かで、青りんごや洋ナシをイメージさせる繊細なワインでした。
生産者のブランカテッリ社はジュゼッペ・ブランカテッリというシチリア出身の彼が造り出すワイナリー。メッシーナ近くの畑でワイン業に明け暮れる父の背中をみて育った彼は、22歳のころに家を離れ、海外のレストランで飲食業の道を進みます。時がたち父のワインへの情熱に憧れる思いが強まり、完璧なミクロクリマを誇るヴァル・ディ・コルニアに畑を購入しワイン造りをスタート。そして有機栽培ですべてを行うワイナリーを完成させました。
エノテカでのテイスティングイベントの際のジュゼッペ 2012年3月
ブランカテッリのホームページよりすごくリラックスする写真を一枚^^
赤のトップキュベIGTトスカーナ「ヴァッレ・デル・ソーニョ(夢の谷)」です。カベルネソーヴィニョン80%にカベルネ・フラン20%。このやわらかみと繊細さは至高。まさに夢見心地にさせてくれる一本です。
エノテカで売っているBRANCATELLI社のワイン
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2012年04月01日
100本記念!DOC コルトーナ シラー“クラニス” DAL CERO
名称 | Cortona DOC Syrah "Clanis" |
収穫年 | 2007年 |
カテゴリー | DOC |
品種 | シラー種 |
生産地域 | トスカーナ州アレッツォ県コルトーナ 生産者DAL CERO(TENUTA MANTECCHIESI)社 |
料理 | 肉グリル、子羊のロースト |
コメント | 淵が紫のガーネット、凝縮感のあるリッチな果実味、黒スグリ、熟したイチゴ、バルサミコ、トースト、アーモンド、ナッツ、タンニン、ヴァニラ、温かく柔らかな余韻。 |
さて今回の100本目を記念すべき銘柄は、2010年度の個人表彰ベストワインの1つともうたったことのあるダル・チェロ社のシラーです。コルトーナはシエナ東のお隣のアレッツォ県の町で、トスカーナワインの名醸地の1つ。モンテプルチアーノからも近いところです。トスカーナの中では特に有数のシラー産地として知られています。
DOCコルトーナはシラー主体の初DOCとして1999年に登録。原産地呼称としてはわりと新しい地区です。ロッソはシラーが50〜60%、メルローが10〜20%で残りが地元ブドウ。
以下ブドウ品種表示のものは最低でも85%以上。
赤
シラー
サンジョヴェーゼ
カベルネ・ソーヴィニョン
メルロー
白
シャルドネ
グレケット
ソーヴィニョン
ヴィンサントおよびオッキオ・デル・ペルニーチェも生産しています。
生産社は、瓶詰めまで行うワイナリーで18社。中にはお隣モンテプルチアーノの雄アヴィニョネージやラ・ブラッチェスカ(アンティノーリ)、9月の東京でのワイン会でもリストしたコルトーナ・シラーのファブリツィオ・ディオニジオ社などもいます。→組合登録ワイナリーリスト
ダルチェロ家は1980年よりシラーを植え始め、この“クラニス”を造りだしています。
去年のヴィーニタリーの際に初めてブースにお邪魔して挨拶しました。
フランチェスカ・ダルチェロ(2011年4月のヴィーニタリー、ダル・チェロのブースにて)
この写真は去年のヴィーニタリーですが、今年3月25日〜のヴィーニタリーでもブースにお邪魔してきました。話では、去年の9月にフランスのコート・デュ・ローヌでシラー種ワインの国際コンクールが行われたそうなんですが、このクラニスが世界24カ国、382種参加のシラーの中で銀メダルを受賞したそうです。(金メダル34プレミアラベル、銀メダル94プレミアラベル)
これは僕にとってもうれしい出来事でした!
ちなみに、同コルトーナからは2ラベルの表彰、クラニスのほかにコルトーナシラーのリーディングワイナリーTenimenti Luigi d'AlessandroのDOC CORTONA SYRAH “IL BOSCO”が同国際コンクール4位(イタリア1位)というプレミオを獲得しました。
さて今回の3月のVINITALYで伺った際には、トスカーナのダル・チェロブースにて彼らのヴェネト州のワイナリー「コルテ・ジャコッベ」のワインもテイスティングできました。(※ちなみに今回のダルチェロ家所有コルトーナワイナリーはテヌータ・モンテッキエージという名です。)
試飲したのはソアーヴェ・スーペリオーレ“ルンカータ”2010というラベルで6000本のみの生産。ガルガーネガ種による白ですが、根底にある柑橘のボリュームに繊細なミネラルを感じる一本。乾いて、フレッシュでミネラリーで爽快な酸のタイプというよりは、よりしっとりと果実のボリュームをしっかりつくってくれていて、しとやかに心地よくのどを潤す一本。雑味がなく、バランスが良いです。フランチェスカの兄、ニコの話では、これは少し時間をかけて(熟成させて)柔らかみ、デリケートな(繊細な)部分が真価を発揮するとのこと。2010年がとてもよい出来であったので、うまいうまい言ってたら、2009年も味見してみろと奥から出してきました。これまた酸と糖度のバランスがきれいに洗練されていて秀逸でした。最後に評価する点としてはコストですが同種のレベルからするとかなりパフォーマンスがよく思いました。
土壌のミネラルを構成する岩石(ブースのショーケースより)
エノテカで売っているDAL CERO社のワイン
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