2011年12月

2011年12月14日

ドイツの20人のソムリエたちが試飲していった6種のイタリアワイン!

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皆さんこんにちは!先日行われたとあるワインテイスティングの様子をアップします。
エノテカでは団体観光ツアー向けのテイスティングのプランを用意しています。試飲のパターンも色々とあって、例えば白ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ、赤キァンティ・クラッシコ、赤ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノやブルネッロ・ディ・モンタルチーノなどのトスカーナ州でもまさに地元シエナ県ワイン3種とかサグランティーノ・ディ・モンテファルコ(ウンブリア)、バローロ(ピエモンテ)、タウラージ(カンパーニア)などのフルボディ赤3種などなど、全国1700ラベルあるので予算次第で何でもできるわけです。

普段はそういったトスカーナ定番ワインやイタリア定番ワインのテイスティング(サラミやチーズの盛り合わせと楽しむようなもの)が多いのですが、今回ドイツのソムリエグループのために行ったテイスティングがかなり珍しかったので写真も交えてアップしたいと思います。

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ドイツから研修旅行に来ているソムリエの皆さん。
右はエノテカイタリアーナ・ソムリエのフランコ・デ・サンティスとドイツ人ガイドの方です。

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それでは彼らが試飲した6種のワインのご紹介です!

No.1 DOCフリウリ・イゾンツォ スキオッペッティーノ
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名称friuli isonzo DOC schioppettino
収穫年2010年
カテゴリーDOC
品種スキオッペッティーノ種
生産地域フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ゴリツィア県イゾンツォ
生産者MARCO SCOLARIS
料理タイ風ケバブ、森ベリーのタルト
コメント小果実ベリー類、木イチゴ、ぶどうのモスト、糖を感じる
マルコ・スコラリス社のスキオッペッティーノ種のワイン。この品種は生産量も特別少ないフリウリの土着品種です。フルーティーで柔らかい果実味主体のワインを造り出します。辛口ですが糖を感じます。旨みと甘味。ぶどうのモスト、醗酵下にあるような香りがありました。エミリア・ロマーニャの赤発泡ランブルスコのような香り。アルコール13%。
SCHIOPPETTINOはブドウの実がはじける様子『SCOPP(スコップ)』から派生した言葉のようです。ちなみに、150周年の試飲イベントの際にバローロやブルネッロよりも早くボトルが空いたワインでした。
またこのワインは2年前に2006年のものを試飲しブログ上でアップ済みです。
→コチラ

タイ風ケバブとか、森ベリータルトはワイナリーの提案相性料理です。確かに独特の旨みと甘味を感じるのでこういった組み合わせも面白いかも知れませんね。
またスキオッペッティーノはリボッラ・ネーラとも呼ばれます。

No.2 DOC ヴァッレ・ダオスタ フミン
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名称Valle d'Aosta DOC fumin
収穫年2008年
カテゴリーDOC
品種フミン種主体
生産地域ヴァッレ・ダオスタ州アオスタ県
生産者INSTITUT AGRICOLE REGIONAL
料理牛のランプ(腰肉)、熟成チーズ
コメントルビー色、森ベリー、フルーティー、湿った土、白胡椒、山椒、赤い花、柔らかいタンニン、軽すぎず重たすぎないボリューム
フミンは別名を持たないヴァレドスターノ(ヴァッレダオスタの)の土着品種。スキオッペッティーノと同じく生産量は多くない品種です。というのもヴァッレ・ダオスタ州自体がイタリアの総生産の1%にも満たない地域なので当然少なくなります。前は、より若い段階で楽しむべき品種なのかと思っていましたが、熟成もさせることができるポテンシャルのある品種のようです。
個人的にも前からアップしたかったお気に入り品種の一つです。
イスティトゥート・アグリーコレ・レジョナルはアオスタの農業学校、前にピノ・ノワールでアップ済みです。→コチラ

No.3 IGTヴェネト コルヴィーナ
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名称veneto IGT corvina
収穫年2009年
カテゴリーIGT
品種コルヴィーナ・ヴェロネーゼ種
生産地域ヴェネト州ヴェローナ県
生産者LA COLLINA DEI CILIEGI社(FACEBOOK有り
料理肉ベースのあまり重たすぎない料理、魚ベースの料理にも(ワインは少し冷やして)
コメントプラムなどのコクのある果実、心地よい苦味、バランスのよい、強すぎない酸とタンニン
ヴァルポリチェッラなどのベース品種コルヴィーナ種のIGTの赤です。いわゆるトスカーナ人にとってのサンジョヴェーゼのような慕われ方をしているヴェネトの偉大な品種がこのコルヴィーナになりますが、実際若いフルーティなものから重たい熟成タイプのもの(例えばアマローネ・デッラ・ヴォルポリチェッラ)などのベースとなります。またIGTラベルでスーパーヴェネトとも呼ぶべきボトルも存在しています。今回のボトルは若くフレッシュな、それでもコルヴィーナの芯のあるコクを感じることができるワインでした。

800年ころからCORVINAコルヴィーナの名はあったそうですが、ぶどうの実がCORVOコルヴォ(カラス)のような美しい黒色、とか実がしっかりしていて痛みにくくCORBAコルバ(木で編んだカゴ)でも用意に運べたから、とか色々な説があるそうです。

No.4 IGTカラブリア ガリオッポ “カタ”
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名称gaglioppo rosso IGT calabria "Cata'"
収穫年2009年
カテゴリーIGT
品種ガリオッポ種
生産地域カラブリア州コゼンツァ県
生産者I GRECO社(FACEBOOK有り
料理ロースト肉、カラブリア風牛肉の串焼き
コメント淡いルビー色、生き生きとした果実味、チェリー、プラム、ミネラル、バランスのよい乾き、程よいタンニン
さて4番目のワインは長靴のつまさき、南のカラブリア州のワインです。
ガリオッポという土着品種で、DOC(原産地呼称ワイン)としてはBivongi,Ciro',Donnici,Lamezia,Melissia,Pollino,San vito di luzzi,Sant'anna di Isola capo rizzuto,Savuto,Scavigna,Vervicaro,Faro'などがあるようです。
(↑この中だとチロやスカヴィーニャは11月のイタリアンワインウィークの試飲会のリストにありました。)

マルケ州、ウンブリア州、アブルッツォ州、カンパーニア州、シチリア州などにわずかに畑はあるようですが、ほぼカラブリア州で生産されている土着品種といってよさそうです。
さてこのガリオッポ種のワイン、6種のワインの中で圧倒的に違う点が一つありました。最初の6つグラスが写っている写真を見ていただくと一目瞭然ですが、一つだけ際立って淡いルビー色をしています。色が淡く薄いと軽いワインと印象をつける方もいらっしゃるかもわかりませんが、決してそういうことはありません。バローロ(ネッビオーロ)、ブルネッロ(サンジョヴェーゼ)やピノ・ノワールなども色は淡い種になりますがパワフルなワインを造り出します。アルコール度数にしろ色合いは特に関係なく、外観では粘性や揮発性が判断材料となります。
今回のワインはフレッシュさのあるタイプのガリオッポですが、リゼルヴァタイプのものなどより凝縮感を感じるような熟成タイプもあります。
ただこの淡さは特別このワイナリーのボトルの特色とも思います。(極端に淡かったので;)
とても心地の良い渇きと渋みを伴った赤でした。

No.5 DOCモリーゼ ティンティリア “マッキアロッサ”
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名称molise DOC tintilia
"Macchiarossa"
収穫年2006年
カテゴリーDOC
品種ティンティリア種
生産地域モリーゼ州県
生産者CANTINE CIPRESSI社(FACEBOOK有り
料理ロースト肉、セミハードチーズ
コメントワラのような乾いた草、凝縮感のある果実味、バルサミコ、カシス、アルコール感、心地よいタンニン、バランスのよい
一度味わえばきっと虜になりあなたの記憶に残る、そんなフレーズでホームページでも紹介されるモリーゼ州のワイン用の葡萄がこのティンティリア種です。モリーゼ州は20州の中でもワイン生産において存在感が小さいですが、誇りというべき葡萄も存在しています。近年までボヴァーレというサルデーニャ州などで見かける品種系であると混同されてきましたが、ティンティリアはモリーゼのオリジナルで唯一の土着品種ということが判明しました。なので先のヴァッレ・ダオスタのフミン種同様、シノニム(同異義語)をもつ品種ではありません。
過去には多くのモリーゼ州のワイナリーは畑をティンティリア種からモンテプルチアーノ種に変えてしまったそうです。同じ大きさの畑でも良質のワインを生産する『量』がモンテプルチアーノ種の方が優れていたためでした。実際、モンテプルチアーノという品種はアブルッツォ州のモンテプルチアーノ・ダブルッツォDOCなどがキァンティと並ぶイタリア生産量最上位のDOCワインであることを踏まえると素晴らしい生産性を持った品種であると言えます。

しかし、そんな中でもいくらかの生産者はティンティリアの持つ魔法に魅入られて生産を続けてきました。
生産量こそ少ないですがモリーゼの心を込めた土着の味わいを、個性を放つ品種を体現できる品種はそう多くないと思います。
1998年にDOCとして認定されたMOLISE TINTILIA。この『マッキアロッサ』は12ヶ月のステンレス熟成、6ヶ月のボトル熟成です
ワインは葡萄という果実からできているという単純なことを、シンプルに語ってくれます。ソフトでチェリーやイチジクなどの果実味に乾燥した草や薬草、バルサミコの香り、酸味やタンニンによる渋みもバランスよく好印象でした。

No.6 IGTイーゾラ・デイ・ヌーラギ “コーレム”
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名称isola dei nuraghi IGT "KOREM"
収穫年2008年
カテゴリーIGT
品種ボヴァーレ・サルド種55%、カリニャーノ種35%、カンノナウ種10%
生産地域サルデーニャ州県
生産者ARGIOLAS
FACEBOOK有り
料理肉ベースのパスタ、豚のロースト、赤身肉、サルデーニャのソーセージ、サルデーニャ・熟成チーズ
コメント骨格のしっかりした、凝縮感のある果実味、ワラ(畳のような)、タバコ、アルコール感、青くさみ、野菜香、カシス、しっかりしたタンニン、コーヒー
6番目、最後に彼らがテイスティングしたワインはサルデーニャ島のワインです。スペインの影響をかなり受けたイタリアの州で、言語も文化も独特です。葡萄品種もスペインから14世紀ごろに持ち込まれて植えられたものも多いとのこと。
最後に試飲するワインということで一番味わいや構成がしっかりしたワインになっています。2008年ですが、色々な複雑性のある香り、アルコール14、5%でしっかりした骨太なワイン。日本の畳のような乾いたワラの香りやカベルネ・フランのような野菜臭さがあったりとサルデーニャブレンドの赤を楽しめるワインです。
ボヴァーレ・サルド(サルデーニャのボヴァーレ)という品種主体でカリニャーノ、カンノナウとサルデーニャの主要赤葡萄のブレンドです。
白が4分の3の生産というサルデーニャですがしっかりした重い赤も造れる土地ですね。
カリニャーノ種はカリニャン、カンノナウ種は、アリカンテ、トカイ・ロッソ、ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ、グルナッシュ、ティンタなどとも呼ばれている国際的なスペイン系品種です。
アルジオラスはサルデーニャの大手ワイナリーの一つで、白DOCGヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ、また赤のフルボトルで日本でも知られているであろうトゥッリーガというカンノナウ85%にボヴァーレ、カリニャーノ、マルヴァジアが5%ずつのスーパーIGTがあります。飲んでみたいなあ。


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nobufico at 04:09|PermalinkComments(4)TrackBack(0) エノテカイタリアーナな日々? 

2011年12月12日

エノテカイタリアーナ主催セミナー&試飲会(ホテルニューオータニ)の写真!!

大使館記者発表会

11月21日から1週間かけて行われた大規模なイタリアワインプロモーションイベント、『イタリアワインウィーク』の写真をアップしたいと思います。
上の写真は東京・三田のイタリア大使館での記者発表会の様子です。会見席にいらっしゃるのはイタリアのワイン生産において代表的かつ重要な名醸地の代表者です。(トスカーナからはブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノービレ、キァンティ・クラッシコ、北からはソアーヴェ、フランチャコルタ、プロセッコ・ディ・ヴァルドッビアーデネ)
エノテカイタリアーナの代表ファビオは左から4番目です。
記者の方々は雑誌・TVから100名は来ていらっしゃいました。

Nov 21 - Seminario -8

さてところ変わって紀尾井町にあるホテルニューオータニです。21日の初日と22日の2日目にエノテカとしてセミナーと試飲会がありました。イタリアワインウィークの20以上あったイベントのひとつを主催した、というものです。

Nov 21 - Seminario -16

翻訳でエノテカ・イタリアーナは『シエナ国立ワイン展示館』と訳されています。僕はちょっとしっくりこなかったのですが気づいた時には印刷がされてしまっていたので補正はできませんでした。
来年は『エノテカ・イタリアーナ〜シエナ国立ワイン文化施設〜』とでも記載してもらおうかな^^;

Nov 21 - Seminario -201

300本のワインを日ごろからお世話になっている欧州ヤマトさん(ヤマトHPエノテカの紹介)に配送していただきました。エノテカイタリアーナのリスト1700本の中から、イタリア全土の素晴らしいワインばかり揃えることができました。写真で僕が会話しているニューオータニのAISソムリエ村本さんも絶賛してくれました。

Nov 21 - Seminario -96

Nov 22 - Seminari -26

Nov 22 - Seminari -90

2日で3部構成でした。200人以上の来場があったんではないでしょうか^^

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右からヴィットーリオ・フィオーレ(醸造家)、アルトゥッロ・ストッケッティ(ソアーヴェ組合代表)、ジョヴァンニ・プリエーゼ(エノテカイタリアーナ国外担当)、フランチェスコ・オルランディ(アンコーナ大学教授)、ファビオ・カルレージ(エノテカイタリアーナ代表)、フェデリコ・バルマス(イタリア貿易振興会代表)、アレッサンドロ・トルコリ(ワイン専門誌編集長)、そして自分です。

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イタリア貿易振興会の皆さんと!

また来年会いましょう!!
 
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nobufico at 03:29|PermalinkComments(18) エノテカイタリアーナな日々? 

2011年12月03日

DOCG リゾン・クラッシコ “ゴッチャ” TENUTA SANT'ANNA

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名称LISON CLASSICO DOCG "GOCCIA"
収穫年2010年
カテゴリーDOCG
品種トカイ・イタリコ(フリウラーノ)種
生産地域ヴェネト州ヴェネツィア県
生産者TENUTA SANT'ANNA
料理アンティパスト、魚介のフライ、カボチャのパスタ
コメントみかん、白桃、白い花、はちみつ、滑らかな粘性のある、バランスのよい辛口
北イタリア、ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の共通DOCGワイン。リゾンという辛口の白のご紹介です。
2010年にDOCGへ認定を受けた原産地呼称ワインですが、ヴェネト州の東側のヴェネツィア県とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の西のポルデノーネ県にまたがって広がる地区となっています。
もともとはリゾン・プラマッジョーレDOCとしてありましたが、リゾン、トカイというタイプのみがDOCGとして独立したようです。

IMG_2437ブドウ品種は、トカイ・フリウラーノ種が85%以上。残りはアロマのない地元の白ブドウです。(※アロマのあるブドウというのはゲヴュルツやブラケット、モスカートなどのブドウのこと)

クラシッコ表示のこのボトルは、より伝統的な古くからある畑の生産という意味です。またアルコール度が最低12、5%となります。(ノーマルは最低12%)

GENAGRICOLA(ジェンアグリーコラ)という大手グループの1ワイナリーであるテヌータ・サンタアンナは60年代からつづく伝統あるワイナリー。ゴッチャとはしずくという意味で、ブドウの圧搾時にむやみにプレスをかけずに自然に雫となって滴り落ちるエキスだけで醸造する仕法から付けられた名称。より贅沢に綺麗な味わいになるようです。ゴッチャのラインアップはこのボトルに限らずシャルドネ種のものやソーヴィニョン種、ピノ・グリージョ種のもの(全てDOCリゾン・プラマッジョーレ)などもあります。
2010年DOCG認定でこないだ出荷されたので目新しかったのでアップしてみました。とにかく抜群のコストパフォーマンス。ラベルもモダンでスタイリッシュ。文字と白い丸の上に光るラメのようなものがついています。(ワインのパッケージのデザインコンクールで銅賞)
機会があればぜひお試しください。

エノテカで売っているSANT’ANNA社のワイン

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nobufico at 05:12|PermalinkComments(28) ヴェネト | DOCG