2010年03月

2010年03月15日

IGT フォルリ・ロッソ ”バルバロッサ・イル・ドッソ”


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名称firli' rosso IGT "barbarossa il dosso"
収穫年2005年
カテゴリーIGT
品種バルバロッサ種
生産地域エミリア・ロマーニャ州
生産者FATTORIA PARADISO社
料理 
コメント赤〜黒系の果実、鉄や血のニュアンス、スパイス、厚いアルコール感、しっかりした構成、程よいタンニン
エミリア・ロマーニャ州のIGTワインです。この州はトスカーナ州とマルケ州の北に位置し、東西に大きく広がっている州です。州の特徴としては、広大な平野地帯を持っていて夏と冬の気温差がある大陸性気候であるということです。一帯に広がるパダナ平野では牛、羊、豚などの家畜業も盛んなので世界中でここで生産された食品が親しまれています。英名パルメザン・チーズと呼ばれるパルミジャーノ・レッジャーノというチーズやプロシュート・ディ・パルマ(パルマ産生ハム)などはその代表格で、僕のいるトスカーナでも大変人気のある、というより、なくてはならない食品です。本当においしい!(特別安く手に入るわけでもないので毎日は食べませんが)
去年の夏にエミリア・ロマーニャのレッジョ・エミーリア(Reggio nell'Emilia)という町に友人を訪ねに遊びに行きました。そこで驚かされたことが、道に『牛乳の自販機』があるということです。
日本だと紙パックの牛乳の自販機はあると思いますが、違うんです。
この自販機は空の瓶を用意して、機械の中に入れると、絞りたての牛乳が注がれるというものなのです。これが本当に新鮮で生ミルクといったような印象でゴクゴクいけちゃいました。(笑)
latte
さてそんなチーズや生ハムなどの生産も盛んなエミリア・ロマーニャでは西の地区で『ランブルスコ』、東では赤はサンジョヴェーゼ種、白はアルバーナ種からなるワインが有名です。中でも赤の発泡性の辛口のランブルスコは夏に少し冷やしてよく飲まれます。さらに生ハムや原産チーズとの相性もバッチリで、地ワインと食品のわかりやすい構図があります。
(まあ、僕の場合何でも合うけど)
今回のバルバロッサというのは、原地のかなり古い土着品種のようで、このワイナリー以外での取り扱いは無いようです。軽い飲み口のワインが多いエミリア・ロマーニャの中では、しっかりとした構成のワインでした。
(なんかこの文章を書きながら、また飲みたくなってきたなぁ^^;)
世界中のぶどう品種の6割があるというイタリアなので、まだまだ未知の品種と出会う機会はありそうです!

ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA

http://www.enoteca-italiana.it/w2d3/v3/view/enoteca/enosito2="_blank">

nobufico at 01:21|PermalinkComments(15)TrackBack(0) エミリア・ロマーニャ | IGT

2010年03月07日

DOC ヴァル・ディ・コルニア ”コルディピエトレロッセ” 日本人ワイナリーが表彰された!

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名称val di cornia DOC suvereto "coldipietrerosse"
収穫年2005
カテゴリーDOC
品種カベルネ・ソーヴィニョン主体
メルロー
カベルネ・フラン
生産地域トスカーナ州
生産者BULICHELLA社
料理赤身の肉類
しっかりした肉の煮込み料理など
コメント森の熟した果実、プラム、カシス、スパイス、野菜の香り、カカオ、ヴァニラエッセンス、しっかりしたボディ、柔らかく繊細なタンニン、余韻長め
今回はトスカーナ州のワインでも特別な出会いのワインを紹介します。ヴァル・ディ・コルニアというのはトスカーナ州の南西にあり海にほど近いDOC地区になります。(マレンマという広大な緑地地帯や世界的名醸地ボルゲリも近いです)
この地区にはスーヴェレートという小さな街があってそこを中心にブドウ畑が広がっています。まだまだあまり知られてない地区だと思いますけど日本でもペトラというワイナリーは有名かも。
http://item.rakuten.co.jp/enoteca/c/0000000766/
(ペトラのジンガリをフィレンツェでグラスで飲んでとても美味しかったです→使用ブドウが面白い)
1月の後半にこのブリケッラをイタリア料理の修業中の友人たちと訪れました。そして、実はこのブリケッラというワイナリーはオーナーが宮川さんという日本人で、スタッフも二人の日本人の方がご活躍されているところなのです。(本当にお世話になりました!)宮川さんをはじめスタッフのヨウコさんとマサさんが快く迎え入れてくれました。

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宮川さんの話ではこの地区のテロワール(気候、土壌などの諸条件)がすばらしく、畑の奥にそびえる小山が海からの風を受け止めるおかげで、夕方以降の冷え込みを和らげたりする効果があるそうです。またより太陽の照り返しを受けるように低く植樹をする、などのブドウ栽培におけるノウハウを日本語で(やっぱり日本語での説明が一番!)説明していただきました!

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広大な畑の中で剪定作業をするステファノさん
『ワイン造りで重要なのは、この畑での1つ1つの手仕事』だという

試飲ではTUSCANIOという白と赤を試飲させていただきました。白醸造のために、数年前に低温発酵可能なステンレスタンクを導入されたそうで、飛躍的に質が向上したそうです。ヴェルメンティーノ種100%の白ですが本当に芳香性がすばらしくてトロピカルフルーツ、バナナや洋ナシ蜂蜜などを感じ、コクもあって美味しかったです(お土産に購入)何でもヨウコさんの話では審査の時に審査員の方の一人が『絶対にシャルドネを混ぜただろ』、と疑って聞かなかったのだそうです(笑)それだけまるでシャルドネのようなコクや豊かな香りが印象的だったのでしょう。

さて驚くべきことに2月5日にフィレンツェでトスカーナワイナリーの表彰式があり、ビオディナミ農法(有機農法)のワイナリーとしてこのブリケッラが表彰されました。(すごい!)フィレンツェのドゥオーモの横にある州の建物の中、イタリアのメディアも集まった会場での表彰式に、同じ日本人としてとても嬉しかったです。(僕はエノテカのボスと来場)

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ブリケッラのスタッフの方々 2010.2.5 フィレンツェ
左から3番目 宮川さん
1番右 マサさん
前列真ん中 ステファノさん
http://www.movimentoturismovino.it/?lang=it&section=news_cantina&cregion=tos&cview=826

さて、ここで有機農法について
健康志向である日本人にとっては、有機栽培という言葉に敏感に反応することがあります。ただ時々、ビオという言葉が一人歩きすることもあって消費者に混乱を与えることもあると思うのでここで自分の気持ちを述べてみたいと思います。
まず農薬というものに関してですが、有機栽培の農家は全く農薬をまかないのではなくて、定められた規定内の農薬は使います。もちろん、有害の虫の天敵を作ってなるべく農薬を使用しないような工夫もしてぶどうを栽培します。
また野菜や農作物においては、顕著にその野菜の旨みや味わい、質があがるような印象がありますが、ワインにおいては有機農法でつくったからといって当たり前のように、美味しく、質もあがるということはないと思います。それは、その後の醗酵や醸造の段階も味わいや質を決める重要な要素になるからです。、
そして醸造では有機栽培でもどちらにしろ、酸化防止剤というものを使用しますが、これはワインの発酵や安定化をはかる上でなくてはならないもので、しかもごく少量を用いるため人に有害なものではありません。(紀元前からアル中で死んだ人はいても、この有害性で死んだ人はいないでしょう。笑)

つまり『有機栽培でつくっているからといって健康志向ということにもならないし、そのことで美味しいワインという目安にもならない。』というのが僕の意見です。
ただ有機栽培農家が『より注意を払ってブドウを栽培する生産者』であるという考え方はできるし、仕事が増えるとしても少しでも農薬を使わない工夫をすることや環境への配慮というのは誰からみても尊敬に値することです。ブリケッラの宮川さんは、自分達のワインがビオであるということは積極的にはアピールしないと言いました。とにもかくにも、そのワインが美味しくて、その上で『これがビオでできているの!?』という二次的な役割になれば、と。
特徴づけや健康に良いというキャッチコピーで過剰にビオをアピールしている生産者も少なくないと思うのでまさに生産者の鑑です。

そして今回取り上げたワイン
『DOC ヴァル・ディ・コルニア ”コルディピエトレロッセ”』ですが、ブリケッラのトップキュベというべきこのワインは、TUSCANIOの赤とともにエノテカ・イタリアーナの博物館にも展示されています。先日、ワインバーでグラス用のワインとして開けたので初めて試飲することができました。日本人の来館者の男性の方がいたので、彼のご意向で一緒に試飲することに。。。
凝縮感のある果実味とヴァニラ、滑らかでとけるような繊細なタンニンに二人で顔を見合わせました。すごく美味しい余韻長めのワイン!さらにビオだというすばらしさ。それは本当に表彰されるべき品質の高さでした。
宮川さん、ヨウコさん、マサさん、ステファノさん他スタッフの皆さん、脱帽しました^^

このブリケッラ・ワイナリーでは宿泊施設も充実しているので農園体験の観光をしてみたい方には絶好の場所だと思います。
よかったら行ってみてください^^
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Soc. Agricola Bulichella Srl
Loc. Bulichella 131, Loc. Bulichella, 131
57028 SUVERETO - (LI)
Tel: 0565 829892 - 335 7063422
Fax: 0565 829553
日本語可
Email: info@bulichella.it
日本語可
Web: www.bulichella.it









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nobufico at 20:06|PermalinkComments(23)TrackBack(0) トスカーナ | DOC

2010年03月03日

DOC ロッソ・ピチェーノ・スペリオーレ カンポ・デッレ・ムーラ

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名称rosso piceno DOC superiore "campo delle mura"
収穫年2003年
カテゴリーDOC
品種モンテプルチアーノ70%
サンジョヴェーゼ30%
生産地域マルケ州
生産者TERRE CORTESI MONCARO社
料理赤身の肉類
肉ベースのパスタなど
コメント森の赤い果実、プラム、少しスパイス、程よいタンニンの中ボディ
トスカーナ州と同じ中部イタリアの東に位置するマルケ州DOCのワインです。このロッソ・ピチェーノはコーネロと並んで、マルケ州を代表する赤ワインです。
コーネロもピチェーノも、中部イタリアを代表するサンジョヴェーゼ種とモンテプルチアーノ種を混醸して造られます。コーネロの方はモンテプルチアーノ種の比率が85%以上でなければならない規定が設けられています。
マルケ州のワインはまだ日本では知名度が低いですが、ボディもしっかりしたワインを造り出すこともでき、コストパフォーマンスにすぐれたワインがある地区だといわれています。
個人的に普段イタリアで生活する上で、一番摂取してるタイプのワインは間違いなくサンジョヴェーゼ主体のものとか、モンテプルチアーノ主体のものなど、この2品種からなるものだと思います。安くてうまいのが一番ですよね(しっかし最近毎日お酒飲んでるなぁ。。)

ただいま仕事中!ENOTECA ITALIANA

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nobufico at 01:00|PermalinkComments(8)TrackBack(0) マルケ | DOC